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ヤンデレアイドル七変化 【ウォール】
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まま脳を直撃した…気がする。まずい、と直感した。さっきから蹴られていることに妙な快感を感じているなと自覚はあった。が、ここまで来ると思考回路が思うように定まらず、且つなにか来そうな気配がする。止められない。
「あ…?いたっ!ちょっ!!やめぇ…」
「……」
「あ…んくぅ…!ひぃっ!」
「……」
そして…
「あ……あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁーーーっ♂♂」
頂点まで来てしまった俺は言わずもがな涎を垂らしながら痙攣を起こし、そのまま突っ伏してしまった。まさかここまで俺は変態だったのか、と自負する。流石に踏まれて興奮するとかありえない、とつい先日にこに堂々と話をしていたはずなんだが...これ如何に。
「......ねぇ、何よコレ」
…そんなこと俺に聞くな。
其の弐 妄想型
「えーこほん、では気を取り直して。はい、引いて」
「もう十分引いたわよ、アンタにね」
「誰が上手いこと言えと。いいからはよ引け」
気を取り直して、にこは渋々箱に手を突っ込んでガサゴソと中身を漁る。そして手にしたのは”妄想型”と書かれた紙きれで、さっきの攻撃型以上にわからないといった顔つきでしかめていた。
「今度はなによ。何を妄想すればいいのよ」
「そりゃもちろん俺との将来で、子供は何人作るかっていう???ぶぎぃぃぃ!!!!」
「御託はいいから早くしなさい!にこは忙しいの、レポートとか家事もやらなきゃいけないのにアンタに仕方なく付き合ってあげてるんだから」
「っつつー…とか言って、ほんとは俺とこうしてぎゃいぎゃいするの好きなんだろ?照れるなって……あぁごめん今のなし。悪かった前言撤回するからそのハサミしまってくれ。というか失くしてたはさみどこから持ってきたんだよ」
そこからよ、と彼女が指さした先には机と壁の隙間。どうやらそこに落ちて挟まっていたらしい。よく見つけられたな、と感心する。だけど自分の身が危険にさらされているには変わりないので、にこからハサミを無理やり没収し、そこから簡単な”妄想型”の説明をする。
「まぁさっくり簡単に説明すると、妄想型のヤンデレというのは頭の中がお花畑の人が多数存在するんだよ」
「随分大雑把ね。ごめん全然わかんないわ」
「んー…じゃあ、すべての物事を自分のいいように解釈し、相手から否定拒絶されても自分に都合いいように脳内で改変する厄介なヤンデレ型なんすよ」
「ふ〜ん?じゃあ相手から嫌いって言われても『誰かにそう言われたんだ』とか…そういうこと?」
「ご名答〜!相手に”こうであるべき姿”という概念を押し付けるようなもんさ」
台本を片手にうーん
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