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ヤンデレアイドル七変化 【ウォール】
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ふーん。つまりはアンタの体を痛めつけていいってこと?」
「まぁ、まぁあながち間違いではないけど...ちょっと違う」
ヤンデレというのは如何に相手を愛しすぎて情緒不安定になるかがポイントだ。ここは論理的に、わかりやすく話すにも難しいところがある。自分と相手以外要らない、2人きりの世界が───という感情が、心の片隅に少しでもあれば、感覚的にできそうな気がするのだが。
「にこは、俺とにこ以外誰も要らない、或いは二人きりの世界でいい、とか考えた事ある?」
「はぁ?アンタ何言ってるの?そんな事あるわけないでしょ」
......まぁ、こういうことである。ヤンデレを感覚的に理解しろ、はコイツには通用しない。
「じゃあとりあえず今渡した台本を要所要所でいいから頭に入れて、実践してみよう。それしか、理解してもらえない気がする」
「わかったわ。ええとまずは...」
手順1.想い人(彼氏)を押し倒す
記載されている通り、にこは実践する。注意事項に"遠慮はいらない"と書いてある為、容赦なく押し倒してくると思う。が、一応確認の為に口頭でも伝える。
「な、なぁにこ。遠慮は───」
視界が揺らぐ。遠慮は要らないぞ、と言い終わる前に彼女は俺を押し倒し、自覚した時にはもうにこの顔が眼前にあった。
「ひっ!?」
手順2.キスするギリギリの所まで顔を寄せてセリフを言う。
「ねぇ?なんでアンタは真姫ちゃんと喋ってるのよ?にこ、この前キツくお仕置きしたわよね?『にこ以外の子と話したらゆ る さ な い』って」
そのままセリフを、というわけでは無かった。アドリブ効かせて、プラスで俺の顔に吐息がかかってるのでそれっぽい雰囲気である。ただ、まだ"演技"を感じるので本物になり切れなさはあった。
にこの甘い香りがする、と考えられる余裕があった。
「にこ、知ってるわ。この前喫茶店で真姫ちゃんと楽しそうに会話しているのを。その時、真姫ちゃんから手を握られたことも当然」
「っ!?ちょ、おま!何言ってるんだ?」
アドリブどころか、実際あった事を知らないであろうにこの口から言われた。崩さずにはいられない俺の表情を見て、薄く微笑む。
3.身近のモノで想い人に攻撃してみる
確か、3番目はこうだった気がする。なんだろう、自分で考えた展開なのに先が読めない恐怖を感じる。にこのアドリブの弱さはμ`s随一だったはずなのに、今回に限ってはやたらめったら冴えている気がする。にこは台本を右手に視線は部屋を彷徨わせ、何かしようとしている。鈍器か何か、そういう類のものを探しているのだろうか。
「...ねぇ、何で攻撃すればいいのよ」
「準備わりぃなおいっ!?雰囲気ぶち壊しじゃ
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