ガンダムW
1600話
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、その機体を俺に奪われるような事になってしまえば、パイロットはいるのに乗るMSがないなんて事態にもなりかねない。
五飛はレイクビクトリア基地でパイロットの方を狙ったが、俺の場合はMSの方を狙わせて貰おう。
「……分かったよ。けど、今度一緒に遊びにいって貰うからな」
「ああ。俺でよければいつでも付き合うさ。ただ、買い物はあまり時間が掛からないようにしてくれると嬉しいな」
女の買い物には時間が掛かるというのが定番だが、それを待ってる方としてはあまり面白いものじゃない。
ましてや俺の場合、何故か街中に出ればトラブルに巻き込まれる事が多い。
綾子の買い物が終わるのを待っていたら、恐らく……いや、ほぼ確実に何らかの騒動に巻き込まれるだろう。
正直なところ、そうなったらそうなったで、色々と暇潰しには丁度いいと思うんだけどな。
「あ、私も忘れないでよね?」
凛も綾子に負けじと、そう告げてくる。
勿論俺に否とは言うつもりはないので、凛と綾子の2人と一緒にデートへと向かうのは決定するのだった。
まぁ、そのデートがいつになるのかは分からないが。
デートを楽しむとしても、まずはOZのオペレーション・デイブレイクを早いところ終わらせる必要がある。
「やっぱりデートは普通のデートがいいわよね」
「そうだな。あたしも凛の意見には賛成だ」
そう呟く凛と綾子の3人は、今まで色々と大きな騒動に巻き込まれてきた経験からの言葉だろう。
「俺も普通のデートを楽しみたいところだよ」
呟き、そのデートの資金はやっぱり今日の模擬戦で勝った分になるのだろう。
そう思うのだった。
「……俺か?」
模擬戦があった日の、翌日。
何故か俺の前にはデュオが決意を固めて立っていた。
「ああ。綾子に聞いた。アクセルが綾子や凛よりも強いんだろ?」
「いや、そうだけど。でも、どうせなら凛や綾子に勝ってから俺に挑むとかしないか?」
そもそもの話、凛や綾子を相手にして勝てないのであれば、それこそ俺と戦っても勝ち目はないと思うんだが。
いや、それ以前に今の俺には物理攻撃が無効である以上、凛のように魔力を使った攻撃をするか、綾子のように宝具を使った攻撃でもしなければ、効果はないんだが。
「五飛の奴もお前と戦ったんだろ? なら、俺だってお前と戦う権利があると思わないか?」
「別に、その辺は思わないが……」
五飛が俺と戦ったからといって、何故デュオまで俺と戦う必要があるのか。
そんな疑問を抱くが……俺を見ているデュオの目は、決して冗談が混じっているようなものではない。
それどころか、デュオには珍しいくらいに真剣な視線をこっちに向けている。
……仕方がない、か。
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