陽だまりのダークナイト
魔術結社×朱乃の過去
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朱乃に護衛が必要になるからと。鞄から取り出した書類を渡して見ていたけど、破格のタイミングでもあったし今後活躍されるであろう朱乃のバックアップが出来るならと二つ返事を貰った。
「そう言うと思ったさ。今日は二つ返事を貰った所で帰らせてもらう」
「明日からではないんですか?」
「ああ。明日から蒼い翼本社まで来いとも言わんし、まだ小さい娘が居るのなら朱乃ちゃんを育ててからでも良い。研修はもう少し大きくなってからな」
「ありがとうございます。零社長」
と言う事で誓いの酒として飲み干したが、俺らが帰った後からはまた平穏が続く事になる。スカウト後、空間切断により社長秘書に関して学ぶ機会もあるが今は子育てが重要。姫島家には後ろ盾がある事により、堕天使を嫌う教会関係者や修行僧に追われたとしても姫島神社内に入れば狙われないで済む。
夫は娘の力をコントロールして、妻は子育てと社長秘書に関する勉学をしつつ一年半が経過した。朱乃一人で外出した時、錫杖の音が鳴り響く中で特殊な術による網から脱出後に襲撃者が言った。
「・・・・まさかこんな近くにおったとは」
「・・・・我ら姫島の血より出でし呪われた娘よ」
「・・・・あの黒き天使の血を継ぎし子」
低い男性の声音により囲まれたが、すぐに翼を展開させて姫島神社内へと逃げる。奴らも追ってきたのか、神社内に張ってある結界をすり抜けるかのようにして入ってきた事に驚いた朱乃。母屋に入ったら二人が騒然として見つめる先に居る者達を。
「お父様にお母様!何か知らないけど、修行者みたいな格好をした者らが私を見つけたと思えばこっちに来るみたい!」
「どうやらそれは本当のようだな。朱璃、すぐに一真さんを呼べ。私が時間稼ぎをしている間に!」
「分かったわ。でもその者達を確認したいから、連絡しながら私も行くわ」
「ちっ!奴らは一真さんが張った結界を抜けられる程か、これはもしやアイツらかもしれん」
と言いながら俺は仕事中にも関わらずホットラインが来たので出ると、朱璃達の家に不審者が結界を抜けて来ようと通報があった。朱璃本人であって急ぎだなと思いながら、俺はグレモリー家の者を空間切断から呼んできた。
そんで一緒に行く所で、バラキエルが相手をしていたから様子見する事に。菅笠を被り錫杖を持つ修験者達が居て、朱乃と朱璃を見て近付く者にはバラキエルが威嚇と称した雷光を輝かせる。
「久しいな、朱璃に朱乃」
朱乃サイドにすると私とお母様には見覚えのある顔であり、修験者達が道を開けてそこを通ってお父様の前に現れたのは・・・・初老の男性。菅笠を取り、私とお母様に視線を送る。その瞳の色は悲哀に満ちていた。お母様は声を震わせながら言った。
「・・・・大叔父様」
「久し振りと
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