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暁ラブライブ!アンソロジー〜ご注文は愛の重たい女の子ですか?〜
ヨーソローを抱きしめて 【凛キチ】
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…っていうか、寝たふりでしょ?君の寝相が悪いことは知ってるんだから。
生きてるんでしょ?私はここにいるよ?ねぇ、こっちを見てよ。
「トラックに跳ねられたの」
彼のお母さんが教えてくれた。
「まだ意識が戻らないの。脳に異常はないから、可能性はあるってお医者さんは言っていたわ。明日目覚めるかもしれない。でも逆に言えば、一生目覚めない可能性もあるって」
「曜ちゃん…これを」
彼のお母さんから差し出されたものは…彼がいつもかぶっていた「you帽子」だった。
寂しさと悲しさと驚きがごちゃ混ぜになった感情が、私の脳内を支配していた。もうダメだ、ここにいたら壊れてしまいそうだ。
私は彼の両親に精一杯の笑顔で挨拶をし、なんとかここを立ち去った。
その後どういう経路で家に着いたのか、はっきりとおぼえていない。頭の中は彼との思い出でいっぱいだったから。
たくさん走ったせいで、汗びっしょりになっていた。家に着くなり、私はシャワーを浴びた。この不安定な気持ちも一緒に、綺麗さっぱり洗い流したかった。
君に教えてもらった豆知識。
そのうちの一つを不意に思い出す。
『なぁ曜ちゃん。誰にもバレずに泣く方法、知ってるか?風呂場でシャワーを全開にして泣くと、誰にも聞こえないらしいぜ』
私は蛇口を強引にひねり、勢いを最大にする。もうお湯がタイルの床を叩く音しか聞こえない。
これなら大丈夫…誰にも聞こえない。
「?????????!!!!」
……ホントに聞こえないんだね。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪
私は浦の星女学院を受験することにしたの。急な進路変更に戸惑う人も多かったけど、私の決意は変わらなかった。
異性とは距離を置いて生きていたい、心からそう思っていた。
男の子と近くにいると、君を忘れる気がしたから。
自分でも意味不明な理論だと思う。冷静に考えればそんなことあるはずないのに。それでもその時の私は本気でそう思っていた。
一瞬でも君を忘れる事が、怖くて仕方なかった。
……君は罪な男だよ。
私の心を掴んで離さない。
私はもう、恋愛なんてできない。
男の人に惚れるなんてことも…二度とない。
だって一生分の「好き」を、君に差し出してしまったから。
君は気づいてないと思うけどね。
だって、言葉で伝えられなかったから。
はっきり「好き」という言葉を出せなかったから。
差し出したっていうのも、私の独りよがりだと思う。伝えたつもりになっていただけなんだ。
あの夜、あんな行為
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