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暁ラブライブ!アンソロジー〜ご注文は愛の重たい女の子ですか?〜
dead end 【うぉいど】
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すると疲れた様子の果南がこちらに倒れこんできた。




「おっと。大丈夫?」

「うん。ありがと」




疲れているのだろうか?普段から運動している果南ならこれくらいは平気かと思ったのだが。




「今失礼なこと考えなかった?」

「い…いや、全然?」

「ふーーーん…」




ま…まぁ果南だって女の子だ。体力は僕よりもないだろ…う…。多分…。

だってよ?毎朝走りこんでる人とさ、普段から運動しない人との差ってすごいと思うんだ。

べ…別に僕は運動できないとかそんなんじゃないんだからねっ!

ツンデレはやめとこう…。




「ハァーイ!お疲れ様!」

「あ、鞠莉さん。」

「むぅ!マリー!でしょう?」




そうむくれながら鞠莉さんは、僕に果南がやったように倒れこんできた。

幸い倒れずに済んだのだが…




「ぅん…やっぱり思った通りにはいかないわね。」

「押し倒す気だったんですか!?」

「だってキミは私の物って証をつけなきゃじゃない?」




僕はそれを聞いた時ゾッとした。それくらい唐突に起こったことだった。今までこんな事無かったのに…。鞠莉さんの瞳孔が開いていくのが分かった。




「ちょっとこっち来て」

「ん?うわぁ!…ゴメン!鞠莉さん!後で!」




怒った様子の果南に連れられてこられたのは、校舎裏だった。ここは薄気味悪くジメジメしていて、学生達も近寄らないほどだ。




「ねぇなんで鞠莉とあんな事してたの?」

「いや…あれは鞠莉さんが…」

「君は私のだよね?なんで鞠莉とあんな仲良くするの?」

「は?」

「この際同じグループだし、会話とかするのはいいよ?でも、あんなイチャイチャするとさ嫌だよ?私。君が取られたみたいで。」

「ご…ゴメン…」




傷ついてたのか…。でもなんだろ。なにかに必死になっている。それに頭がガンガンしてとても痛い…。




「そ…そろそろ練習に戻ろ?みんな待ってるよ?」

「みんな?みんなが私より大事だから私を連れ戻すの?」

「あぁ!もう!分かったから来て!」




なんだかまどろっこしくなって、僕は果南を連れて屋上へと戻った。

戻ってる間も果南は疑問を投げかけてきたが全て受け流した。

いや、受け流してしまったんだ。




「……と………きゃ…」




果南の呟きも…







☆☆☆




「うーん…」




僕はその後頭痛にやられて日陰で休んでいた。

果南は練習に戻るといつ
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