#5躾
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「先輩……見ててあげますから、自分でおちんちん、シコシコしてください」
「え……ええっ………?」
祐次の口から上がった戸惑いの声を全く意に介さず、文音は言葉を続ける。
「両手で握ってください。その方が間抜けっぽくて先輩にはお似合いです」
「ふ、文音、そんな……」
泣き言に対して、彼女は黙って祐次の腰へと手をやった。
手はそのまま太ももに下がり、ゆっくりと撫でるように内側へ向かう。
くすっと小さな笑みを漏らして、右手が睾丸を握った。
更に左手もそこへやって、両手で精巣を優しく包み込む。
「もう一度、ニギニギされたい? 今度は先輩が泣いても喚いても、私の気が済むまで痛めつけちゃいますけど」
艶やかな前髪の下に広がる、嗜虐的な笑みに祐次は背筋を震わせた。
普段の文音ならともかく、今の彼女はきっと躊躇いなく実行するだろう。
「分かった。……だ、だから手を離して」
祐次がそう告げた後も、文音はしばらくそのままで彼を見つめていた。
ややあってから、睾丸から手が離された。
文音は背後のソファに腰掛けて「早く」と一言発した。
急かされて、祐次はおずおずと両手でペニスを握り締めた。
自身の姿を確認することは出来ないが、滑稽であろうことは想像に難くない。
「ほら、どうしました? シコシコは?」
ピンク色の唇を歪めて、文音が頭を傾ける。
はぁはぁと息を切らしながら祐次は両手を動かし始めた。
慣れないやり方の手淫はぎこちなかった。
しかし、それでも充分な快楽が込み上げてくる。
この状況に対する被虐的な興奮が、肉棒の感度を爆発的に高めていた。
「あっ……ふうっ……はあ、はああ……」
文音に見つめられながら、情けない格好で手淫に耽っていく。
頭がくらくらする、と祐次は思った。
両手で握り締めた硬いペニスが蕩けるように打ち震えて、我慢汁を滲ませる。
それがポタッと床に一滴落ちたのを認めて、文音が声を上げた。
「ストップ」と。
反射的に手を止めた祐次が伏せていた顔を上げる。
「あは、先輩、凄い切なそう……段々気持ち良くなってきてたのに、どうしてって顔してますね」
「う、うう……」
ペニスを握り締めたままの格好で小さく震える祐次に、文音が歩み寄る。
彼の後頭部に手を置いて、耳元に顔を寄せる。
「ほら……やっぱり、出したくてしかたないんでしょ? 素直に言ってください。おちんちん汁びゅーってしたい、って」
祐次は真っ赤な顔で吃音するばかりだ。
文音の言葉に間違いはなかった。
恥ずかしい目に――女の子に見られながらペニスを弄って、気持ち良くなり始めていた自分が信じられなかった。
密着する後輩
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