暁 〜小説投稿サイト〜
SM的スポーツジム
#5躾
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初

「先輩……見ててあげますから、自分でおちんちん、シコシコしてください」

「え……ええっ………?」

 祐次の口から上がった戸惑いの声を全く意に介さず、文音は言葉を続ける。

「両手で握ってください。その方が間抜けっぽくて先輩にはお似合いです」

「ふ、文音、そんな……」

 泣き言に対して、彼女は黙って祐次の腰へと手をやった。
 手はそのまま太ももに下がり、ゆっくりと撫でるように内側へ向かう。
 くすっと小さな笑みを漏らして、右手が睾丸を握った。
 更に左手もそこへやって、両手で精巣を優しく包み込む。

「もう一度、ニギニギされたい? 今度は先輩が泣いても喚いても、私の気が済むまで痛めつけちゃいますけど」

 艶やかな前髪の下に広がる、嗜虐的な笑みに祐次は背筋を震わせた。
 普段の文音ならともかく、今の彼女はきっと躊躇いなく実行するだろう。

「分かった。……だ、だから手を離して」

 祐次がそう告げた後も、文音はしばらくそのままで彼を見つめていた。
 ややあってから、睾丸から手が離された。
 文音は背後のソファに腰掛けて「早く」と一言発した。
 急かされて、祐次はおずおずと両手でペニスを握り締めた。
 自身の姿を確認することは出来ないが、滑稽であろうことは想像に難くない。

「ほら、どうしました? シコシコは?」

 ピンク色の唇を歪めて、文音が頭を傾ける。
 はぁはぁと息を切らしながら祐次は両手を動かし始めた。
 慣れないやり方の手淫はぎこちなかった。
 しかし、それでも充分な快楽が込み上げてくる。
 この状況に対する被虐的な興奮が、肉棒の感度を爆発的に高めていた。

「あっ……ふうっ……はあ、はああ……」

 文音に見つめられながら、情けない格好で手淫に耽っていく。
 頭がくらくらする、と祐次は思った。
 両手で握り締めた硬いペニスが蕩けるように打ち震えて、我慢汁を滲ませる。
 それがポタッと床に一滴落ちたのを認めて、文音が声を上げた。
「ストップ」と。
 反射的に手を止めた祐次が伏せていた顔を上げる。

「あは、先輩、凄い切なそう……段々気持ち良くなってきてたのに、どうしてって顔してますね」

「う、うう……」

 ペニスを握り締めたままの格好で小さく震える祐次に、文音が歩み寄る。
 彼の後頭部に手を置いて、耳元に顔を寄せる。

「ほら……やっぱり、出したくてしかたないんでしょ? 素直に言ってください。おちんちん汁びゅーってしたい、って」

 祐次は真っ赤な顔で吃音するばかりだ。
 文音の言葉に間違いはなかった。
 恥ずかしい目に――女の子に見られながらペニスを弄って、気持ち良くなり始めていた自分が信じられなかった。
 密着する後輩
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ