ガンダムW
1599話
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ラゴンファングを弾くというものだった。
ウイングガンダムのシールドとは違い、かなり小さなシールドではあるが、そのシールドでドラゴンファングを横から弾いたのだ。
正面からであれば、ドラゴンファングによりシールドも砕かれ……はしなかっただろうが、毟り取られるくらいの事はされていただろう。
だが、横から弾いたのなら、そんな事にはならない。
しかし……残念ながら、その程度で五飛の意表を突いたとは言えなかった。
右手をドラゴンファングとして使っていても、左手は自由な訳で、そちらで握られたビームグレイブがドラゴンファングから続けて振るわれ……ビームサイズを弾き、空中へと飛ばす。
そして次の瞬間には、ビームグレイブのビームの部分がデスサイズの胸部……コックピットのある位置へと突き付けられていた。
「勝負あり、か」
そんな俺の言葉に続くように、審判を任されていた兵士が模擬戦を止める声が周囲に響く。
同時に、周囲には喜びと悔しさの声が響き渡る。
多いのは、やっぱり悔しさの声だ。
倍率が7:3で、デュオに賭けている者が多かった以上、この結果は当然なんだろう。
そんな中、予想通りに五飛が勝利した事に俺は笑みを浮かべ、そして俺の隣で模擬戦を眺めていた凛もまた笑みを浮かべる。
綾子はそんな俺達2人を少し呆れたような視線で見ていたが、この賭けで暫く小遣いに困らない程度の額は入手出来たのだから、よしとしよう。
いや、元々小遣いとかには困ってる訳じゃなかったんだけどな。
それでも、やっぱり賭けに勝つのは嬉しい訳で。
「さて……こうなると、ショックなのはデュオだろうな」
呟き、格納庫へと向かうのだった。
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