ガンダムW
1599話
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いて、かなり腕を上げてきている。
それでもまだMSの操縦ではガンダムのパイロットに及ばないだろうが……その域に達するのも、そう遠い話ではないと思う
ともあれ、そんな訳で……翌日、ガンダム同士の模擬戦が行われる事が決まったのだった。
「また、随分と……」
昨日決まった模擬戦を行う場所へとやって来た俺は、周囲にいる人の多さに驚きの声を発する事しか出来なかった。
それも当然だろう。何しろ、現在この模擬戦の行われる場所には100人を超える……いや、300人を超えるだろう兵士が集まっていたのだから。
この兵士達が何を目当てにやって来ているのかというのは、考えるまでもない。
これから行われる模擬戦を見にやって来ているのだ。
考えてみれば当然だが、ガンダム同士の模擬戦なんてこの世界で見た事のある者が……いや、何気にガンダム同士の戦いは短いながらもあった筈だから、全くの初めてって訳でもないのか。
「で、アクセルはどっちが勝つと思うの?」
周囲の様子を眺めていると、凛がそう尋ねてくる。
綾子も興味深そうな視線を俺に向けているが、俺はそれに迷う様子もなく口を開く。
「五飛だろうな」
「……随分とあっさり断言するわね」
「そんなに長くはないが、それでもシャドウミラーとしての訓練を積んできたんだ。そう簡単に負けるような事はないだろ」
元々の技量が互角に近かったとして考えると、その後の訓練でそれなりに差が開いている筈だ。
そもそもの話、ガンダムのパイロットは基本的に公の場所に姿を現す事が出来ない。
であれば、当然のように宇宙にいる間はともかくとして、地球に降りてきてからはろくに訓練を行う事も出来なくなっていただろう。
だが、五飛は違う。
オペレーション・デイブレイク以降シャドウミラーに加わり、隠れる必要もないままに訓練が出来るようになったのだ。
ノベンタの宣言を聞いて様子見に徹していたデュオ達とは、訓練量が違う。
お互いの実力が同程度だったと考えると、その差は大きい。
「ふーん。……なら、賭けてみたら?」
その言葉に綾子の視線を追うと、そこではトトカルチョをやっている兵士の姿がある。
……まぁ、軍隊で賭けというのは珍しくない話だし、ましてやガンダム同士の模擬戦なんだから、不思議でもなんでもないか。
「そうだな。ちょっと小遣い稼ぎでもしてくる」
「……小遣いって、そんなのは何も困ってないでしょうに。けど、私も賭けようかしら」
凛の言う通り、正直なところ小遣いの類には全く困っていない。
デルマイユの屋敷から大量に財産を盗んできてるし、有価証券の類は凛を通して連合軍に売り払ってもいるし。
勿論その金の殆どはシャドウミラーの活動資金という
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