ガンダムW
1599話
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、今の俺は自分の部屋で眠っている事になる筈だ。
勿論今の時点では部屋にいるのは俺だけで、第三者的なアリバイの証明は出来ない。出来ないが……
「あれ、アクセル代表。寝てたんじゃなかったんですか?」
俺の姿を見て、サリィが尋ねてくる。
「ああ。寝てたけど、さっき起きたんだよ」
こうして、基地のMSが襲われてから30分もしないうちに、俺がルクセンブルク基地で皆の前に堂々と姿を現してしまえば、アリバイは成立となる。
「ふーん……寝てた、ね」
俺の行動に何かあったと不審に思っているのか、サリィと話していたデュオがどこか疑わしそうな視線をこちらに向けてくる。
「どうかしたのか?」
「いや、別に何でもないさ。……ああ、そう言えばアクセル。明日にでも模擬戦をやってくれないか?」
唐突に話が変わった事に驚きつつも、首を傾げる。
「模擬戦? 俺とか?」
「ああ。ニューエドワーズ基地の時は、俺はお前と戦ってないからな。一度戦ってみたいと思ってたんだ」
そう言えば、あの時の戦いでデュオとカトルは、エアリーズ隊と綾子のトーラスが相手をしてたな。
それ以外のガンダムは俺が相手をしていたが。
けど、今はまだトールギスの改修が完了してないんだよな。
そう告げようとしたのだが、それよりも前に離れた場所で何か飲んでいた五飛が口を開く。
「……止めておけ。お前ではアクセルには勝てん」
五飛としては、言って当然の事だったんだろう。
MS戦闘で俺に負け、生身での戦いでも俺に負けている。
そんな自分が勝てないような相手に、デュオが勝てる筈はないと。
半ば親切心もあったのかもしれないが……ぶっきらぼうな五飛のその忠告は、デュオにとっては挑発のようにしか聞こえなかったのだろう。
そして事実、デュオは今の五飛の台詞を挑発として受け取った。
「へぇ、じゃあお前ならアクセルに勝てるってのか?」
「……今はまだ無理だ。だが、それでもお前には負けるつもりはない」
「面白い事を言うじゃねえか。なら、その自信が本物かどうかを試してみないか?」
「俺は構わんぞ」
何故か、五飛とデュオがそれぞれ模擬戦をする事になったらしい。
「いいんですか、アクセル代表?」
「あー……そうだな。どっちもガンダムのパイロットで、自分の技量には自信があるんだろうし。俺が何を言っても聞きはしないだろ。なら、大人しく模擬戦をやらせて上下の立場をしっかりとさせた方がいいさ」
ちなみに、MSを使った戦闘では今まで俺がトップで五飛、綾子の順番だった。
で、生身の戦いだと俺、綾子、凛、五飛の順番だった訳だが……さて、デュオがどうなるかだな。
綾子も最近は五飛との訓練とかもやって
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