貝木のオッサンを助ける羽目になった
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リでも済ませて、歩けるようになったら不死鳥の血を無効化するような薬を飲んで、人間に戻れるらしい。
「今度は、どうやって治して貰ったんですか?」
毎回「下手打った」時は臥煙さんが助けて、それも治療法が複数存在するようだ。今回は月火ちゃんコースだった。
「そこの暦クンに、ネコミミモードのKISSで、下僕にしてもらったのよ」
「なっ?」
この人のここまで情けない顔を見たのは始めてだ。眉毛を八の字にして、泣きそうと言うか泣いてる。
きっと命落とす系統の仕事は、このオッサンに回して、死んだら復活させてやって恩を着せるような関係で、無限ループらしい。一応気の毒だ。
臥煙さんの所でバイトすると、その役目は僕が請け負うことになるんだろう。
「貴方が新しいご主人様で?」
「あははっ、違う違う、冗談よ、そっちの小さい方の可愛い子、月火ちゃんが貝木くんのご主人様よ」
「ご、ご主人様……」
「こんなオジサンの下僕いらないから、早く薬飲んでね」
「はい」
貝木のオッサンは一般病棟に移されてリハビリに入った。毎回瀕死の重傷から回復する常連なのか、医者には特に驚かれずに移動した。
「じゃあ、お駄賃にドーナッツぐらい、お姉さんが奢ってあげるよ」
不死の霊薬なんだから、豪華なお昼でも良いぐらいだと思ったが、不死身の怪異として始末されるよりはマシなのだろう。
でも何でドーナッツ屋に行くのまで知ってるんだろうか?
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