44珍走団
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動した。効果範囲30ヘクスで、女は無条件で佐祐理の妹になり、男はキチェサージャリアンの能力で全員ほのぼのした人格に変更、可愛い女の子は美味しく頂かれる運命にあったが、レディースのキッツイ性格の女でガチヤンキー、汚い金髪で傷んだボサボサの頭、気合の入ったファッションは佐祐理の趣味では無かったので放置された。
「何もんだテメーッ? 姐さんにタメ口きいてんじゃねーぞ おおっ?」
どこかのチームのヘッドが佐祐理を睨んで罵倒したが、舞の関係者なのに佐祐理を知らないとは見下げた女なので、舞は鞄の中から対人用の木刀ではなく、魔物用、殺人用の剣を抜いた。
『佐祐理は私の恋人で嫁』
「ハ?」
「もう〜、舞ったら、こんな大勢の人前ですよ〜」
姐さんに対してデレデレの女は、今の言葉を信じると「嫁」らしい。舞の表情は、今まで見たことがないような怒りの表情で、左腕の力で剣に炎と火種を纏わり付かせていた。
「し、失礼しましたっ、姐さんのお嫁さんとは知らずに」
レディース総長が車に載せられ病院に退場した所で、副長が代行して舞に話し始めた。姐さんに対して男が話しかけるのは禁止事項らしい。
「ごぶさたしております、姐さん。何でも姐さんがチンケな男に騙されて、孕まされて引退するって聞かされて(北川発)、こいつらもみんな、いても立ってもいられなくなって、駆け付けた所なんですっ」
一斉に整列して、最敬礼で舞に頭を下げる不良たち。「木刀天女」「鏖の舞」「歩く第三次世界大戦」「ダイモスのお龍?」などなど、二つ名や称号には事欠かない舞姐さんを崇拝する一同が、膝を屈して挨拶をした。
情報が錯綜して伝言ゲームになり、不要な情報まで尾ひれが付いて、「舞がホストに騙されて妊娠までさせられて、金も貢がされ、夜の店に売られて「とらば〜湯」して裏番も引退する」と聞かされて暴動が起こったらしい。
『祐一は私の弟、それにあの化け物を捕まえて全部私に返してくれた。騙されてないし、引退もしてない』
「えっ? あの化け物……」
舞が中学生の頃にやった伝説その1、麦畑から工事現場になっていた現在位置に、中卒の暴走族や不良どもが侵入して高校に放火しようとした所、資材置き場で舞と遭遇、乱暴しようとしたが返り討ちにあって全滅。
後日、不良の先輩や上位組織の族も引き連れて、束になってお礼参りに来た所、舞と「見えない魔物五匹」の戦闘に巻き込まれ、命と体を食われた上で全滅。全員老人並みに衰えて、保護された病院で警察に詫び状と解散届を提出して、一部の者は精神を病んだり障害を負ってそのまま出られず。
さらに後日、上納金と言うシノギを失ったケツ持ちの893屋さんがお礼参りに来たが、どこにいるかも分からない、見えない、普通の人間が扱っている限り刃物も拳銃も役に立たない化け物に命と体を食われて全滅。
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