44珍走団
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火の手が上がり、今まで舞と魔物に守られていた生徒は、統計通りの被害に遭って、毎年数十人はレイプや薬物汚染、ホスト遊びを覚えさせられそのまま風呂堕ち、とらば〜湯が確定する。
男共もパーティー券を捌かされ、薬物販売も横行、上納金稼ぎに恐喝、脅迫、イジメ、何でもアリのバーリトゥード、自殺者や殺人事件が起こり、校長の首がいくつあっても足りない事態に発展するのは火を見るより明らかだった。
ぐうの音も出なくなった教師達は、栞が「ちょっと待ってて下さい」の一言で校外に撤収し、膝を屈して待っている次世代の総長達が、目の前の最終兵器から「やっちゃっていいですよ」の合図が下った瞬間、警察が一切介入しない暴徒数百人に踏みにじられ、白昼堂々あらゆる暴力と地獄絵図が学校内に描き出され、自分たちも高い場所に吊るされるのに恐怖した。
「コレ、着てていいですか? それとも窓から投げ捨てた方がいいですか? 選んで下さい」
目の前の小娘に屈した教師達は、無言で答えて、栞の二代目襲名を祝福した。
「え? 捨てていいんですか?」
「止め給えっ!」
教頭の泣き声が混じった悲鳴のような言葉で止められ、栞は特服を投げ捨てるのを止めた。
「ですよね〜、平和が一番、近所の高校みたいに、名前をモジッて「淫乱」とか「売女」なんて呼ばれる学校にしたくないですよね〜? お隣にも物分りのいい先生がいたら紹介してください、今の状況から開放して上げます」
近隣の「売春宿」と呼ばれる女子高にも、保護の手を広げて守ってやると言った栞。その後、自分の利益を顧みない教頭の執り成しによって、強制売春から救われた生徒が多数出た。
(ふふっ、栞ちゃんだから、暴力で解決するかと思ったのに、話し合いだけで腐った役人を黙らせるなんて、中々やるじゃないか、やっぱり頭のいい子は違うね)
「うふっ、最近の私も、できる子になったんです」
天使の人形に頭を撫でられ、得意絶頂の最終兵器さん。
見えない魔物、今次の災厄の元凶の出現に驚いた教師達も、二人の化け物の恐怖に震えた。
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