43登校
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後に続いて来た凶器を持つ、ヲタク、ボッチ、ストーカー、変人、学業一筋、真面目系の男も、プレデターに襲われて沈黙させられた。(本日通算六回目〜十一回目)
「スンマセン、こいつらアタシのダチなんで、そのぐらいで勘弁してやって下さい」
戦闘用のザコ三号に葉緑素色の顔をされ、刺客の背後関係を探るために男達の生爪を剥いだり、虫歯にコンパスの針を刺して拷問して、SATSUGAIしようとした女達が手を止めた。
「クソッ! 相沢いるか〜っ?」
「あれ〜? 隣のクラスの女の子が、何でおとうさんに近づくのカナ? カナ?」
朝には病んだ目のまま空鍋をかき混ぜて、丸い緑色の物体をキャベツとして刻んでいた名雪さんも、ヤンキー女を捕まえ『わたしとゆういちの邪魔をしないでぇっ、帰って! 帰って下さいぃっ!!』と玄関?でやらかして、こんな時だけ純血の妖狐の力を発揮して、相手の脳に障害が残るほどの術を掛け、続いて来た女達も、月宮真琴も追い返した。
「べ、別にあんたのためにやったんじゃないんだからね、急に襲いかかって来たから、驚いて止めただけなんだからねっ((///)カァッ)」
「一弥〜、どこも怪我してませんか〜? お姉ちゃん心配です〜」
「ゆうくん、あたしがいっしょにいるからだいじょうぶだよ、こわがらなくていいんだよ」
「祐一さんは私が守ります」
「おとうさん、もうだいじょうぶだよ、ふぁいとっ、だよ〜」
病み切った目をした女達に囲まれている敵を見て、一方的な戦闘の一部始終も目撃させられた北川は、「この船では勝てん」と言いながら去り、どこかに応援を呼びに行った。
二年の教室。
その頃、外見が美汐に見えるように術を施されたマコピーが、二年の教室で授業を受ける準備を始めていた。
「天野さん、今日はどうしたの? 佐祐理お姉さまと一緒にリムジンに乗って通学とか、それにあの、三叉最低鬼畜男と一緒なんて」
「ええ、あの人って、去年同じクラスだった美坂さんの恋人なんでしょ? 今は美坂さんのお姉さんとも付き合ってるって専らの噂だし、一体何が起こったの?」
難しい質問なのでマコピーでは答えられず、会話回線は美汐に切り替わった。
普段なら「お節介ウゼェんだよ、消えろメス豚が、クセェ口開くんじゃねえ」と追い返す所だが、ゆうくんを取り戻した美汐は機嫌が良く、相沢美汐ちゃんのデビュー日なので、夫にも恥をかかせないよう、全力で術を掛けた。
『私たちは全員、この辺りの風土病で、血が足りなくなる病気なの。それは美坂さん姉妹の噂で聞いてるでしょ? その病気を治す抗体をもっている唯一の男性、それが相沢さんなの、美坂さんも私も、香里さんも佐祐理お姉様も舞お姉様も、昨日相沢さんに『治療』して頂いてね、長生きできるようにして貰ったのよ』
昨日まで死んだまま生きてい
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