暁 〜小説投稿サイト〜
KANON 終わらない悪夢
43登校
[4/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
く、二宮金次郎の像だったが、ユリンユリンの姉妹が妹を弄って楽しむ姿を見せつけられ、エスっ気のある女達から羨望の眼差しで見られ、佐祐理お姉さまの妹になりたい女達や、舞姐さんの舎弟になりたい女達からは、栞は敵認定された。
「さあ、栞、言ってあげなさい」
 前から佐祐理に、背中からは舞にタイを直してもらい、恍惚の表情をしていた栞は、女生徒に向かって発言させられた。
「あの、お姉さま方は妹になって下さる女性を募集中です、募集要項は後で発表しますので、掲示板を見て下さい、お願いします」
 大きな声で言えたので、佐祐理からもナデナデされて喜ぶ栞。周囲の女達も、自分があの立場に立てるのなら?と思い、夢遊病者のように佐祐理一行に付いて行った。
 ここに佐祐理が提唱する「ユリクマ会」が発足された。
 実質、佐祐理が弄くり回せる獲物を見つける会で、茶話会の茶菓子は可愛い女の子、「はちみつを舐めるクマさん」になった佐祐理と舞が、後輩の女子を美味しく頂くための団体である。
 この数分後に人数を大幅に増やす、男子の有志で構成された「相沢祐一をボコる会」と並んで、ユリクマ会は校内の二大勢力として成長して行くことになる。

 登校後、祐一とは別のクラスでは、いつもはグッシャグシャの髪を整えもしないで、湯上がりにタオルで拭いたままドライヤーも使わず放置する座古苺が、髪にブラシを通して、あろうことかリボンを巻いて登校してきた。リボンを捨てた月宮真琴から譲り受けたらしい。
「お前、何してんだよ? 女装にでも目覚めたのか?」
「バカじゃないの? お前から男らしさ取ったら何が残んのよ」
 心中では秘めた恋心で可愛いと思いながら、何があったのか心配になって話しかける男達。趣味も合って話しやすかった男子からは人気があり、休み時間には周りに勝手に男どもが集まり、その状況を妬んだ女子からは総スカンを食らっていた。
「たまにはいいだろ?「旦那様」に少しでも可愛がってもらおうと思ってな」
 普段なら殴られるか蹴られるか、頭突きで気合を入れられて、好きな女とキスしそうな距離になれるので、わざとからかう男達だが、お淑やかになってしまった男女の発言を聞いて絶望する。
「おいっ、ほんとにどうしたんだよ? 旦那様って何だよっ?」
「え? 相沢…様に何もかも捧げてな、奴…嫁にして貰ったんだ」
 クラスの運動部のイケメン、ヤンキー、ヲタク、ボッチ、変人、真面目すぎる男子などなど、中学時代から座古のパンチラ、パン見せ、ブラチラ、ブルマ姿、めくれた体操服を見て、スカートめくりも覗きもしたことが無い男子から「生まれて初めて生で見た女の子のパンツ」「スラッと伸びた細い脚と、ブルマからはみ出たプニプニのケツ肉で悩殺」「夏場は机の上に座ったまま胡座をかいて「暑い」と言ってスカートをバタバタ動かしてパン
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ