42舞の全身集合
[7/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「ふ?」
さっきの美汐の術で壊された三人目が、白目を剥いてロボットのような声で挨拶した。
廊下に出ると、昨日床をヌルヌルにしてしまい、通ると滑るので朝から雑巾がけをしている女に声を掛けられた。
「お早うございます、主殿」
「へ?」
呼び捨てだった「相沢」から「主殿」に出世した四人目。さらに騒ぎに気付いたのか、部屋のドアが開くと、実の姉と佐祐理お姉ちゃんも出てきた。
「お早うございます、旦那様、この子共々、末永くお願いします」
「ほ?」
脳がぶっ壊れるまでヤられて、祐一クンの三本目の足に何もかも踏みにじられてしまい、お腹の中に一弥くんの肉体を受精しちゃったお姉ちゃんは、「一弥」から「旦那様」に。
「…お父さん、おはよう」
こちらも父親がいないのに、どこか引け目が合ったのか、自分を受け止めてくれた男性(弟)を、お父さんと呼ぶ実の姉。
階段を降り、ぞろぞろと顔を洗いに行くと、昨日のが凄かったのか、まだ目が(3 3)のままの秋子がリビングでコーヒーなど啜って目をさましていた。
「あら、おはようございます、貴方」
「エ?」
もう正妻気取りなのか、「祐一さん」から「貴方」に変更した秋子ちゃん。
「…みんな離れて、こいつ人間じゃない」
そこで座古の気配や体温に気付き、人間の体を捨てて植物になっているのを見抜いた舞が警戒する。
「あ〜、スンマセン、昨日は命狙われまくったんで、本体は隠したんですよ。この体、植物で作った複製ですけど、お借りしてた精霊もちゃんと返しますから」
「そうでしたか、後で全員一緒に戻ってもらいましょうか?」
「はい、旦那様にナニされても大丈夫なように頑丈にしときましたんで、昨日みたいに死ぬほどスッゴイの、またしてください」
「え? ああ」
人間でも無くなり、気配が無く、心の声も人語では考えていないので、心も読めなくなった女だが、呼び方も「相沢」から「旦那様」になって、顔を赤らめているようなので一応警戒を解く一同。
「複製って? どうなってるんだ?」
「あ? 調べます? この体、葉緑素で栄養取れるんです、じゃあベッドで全裸にひん剥いて調べてみて下……」
そのまま祐一を部屋に連れ込んで、朝の一発に及ぼうとした女を止めて、舞が不機嫌そうに引き剥がす。
「ああっ、この体、締りは良くしたんですけどパワーは無いんです、後ろも使えますから今度使、イタッ」
朝からエロネタ全開の女?を放り出して洗面所に行くが、秋子と舞は、この奇妙な生物は祐一の下僕ではないと気付いた。
それぞれ顔を洗って歯も磨き、髪を梳かして朝食のテーブルに着いた一同。
祐一の右側に佐祐理、左に舞が座ろうとしたが、ケツ圧で舞を跳ね除けて秋子が座ってしまった。
「…なっ?」
さらに一旦床下に消えた美汐が机の下から
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ