暁 〜小説投稿サイト〜
KANON 終わらない悪夢
42舞の全身集合
[12/16]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
先を向けられ、実姉に嫉妬の目で睨まれてしまう祐一クン。

「はい、大人しくしてね〜、舞」
 佐祐理にキスされて、預けてい水の精霊、悲しみの感情を吹き込まれる舞。
「祐一っ、私がお姉ちゃんなのに佐祐理とも浮気したっ、それに他の子ともっ、ヤダ〜〜〜〜〜〜っ!」
 今度は刃物を捨てたかと思うと、顔を涙でグショグショに濡らした舞?がしがみついて、握った手でポカポカと叩かれる。なんとなく「ななか6/17」ぐらいに精神年齢も低いような気がした。
「ひどいっ、私という物がありながら、酷いよっ、うええええええ〜〜〜〜〜〜ん!」
 水の精霊らしく、水芸を披露して涙とか色々な汁をぶち撒けてしまう舞。佐祐理の体にも自動消火装置を取り付けて来たらしい。

「じゃあ、最後は月人さん」
「はい、お姉さま」
 泣きじゃくる舞?をなだめて、何とかキスすると、舞?が泣き止んで、何故か機嫌が悪そうに祐一に抱き着いて、軽くキスをした。
「か、勘違いしないでよね。こ、これは元の体に返してくれた弟に、朝の挨拶しただけなんだからね、別に愛の表現とか、そんなんじゃないんだからね」
((ツンデレだ))
(((ツンデレよ)))
((ツンデレだわ))
 ツンデレの姉の見本を見せられた一同は、本物のツンデレを初めて目にして、「こんな大きな黒船入港したら、浦賀港壊れちゃうよ(///)カァッ」の武士みたいに真っ赤になる、昨日までの香里そっくりだったので結構ツボっていた。
「お、弟は姉の命令には絶対服従なんだからね、覚悟しなさい」
「まあ、舞が綺麗なツンデレに」
 親友で恋人の今朝の人格が、ツンデレの姉に確定したようで、微笑ましく見ていた佐祐理だが、次第に舞の体にも変化が起こった。
「あら? どうしたのかしら?」
 体が光り出し、何か次のステージのギャグキャラに変貌させられて行く舞。楽の舞はヒキコモリでニートで腐女子でヲタク。喜びの舞は町中で一人でミュージカルやタカラヅカ歌劇を歌って踊れてしまうハイテンションでイカれた人に。悲しみの舞は被害妄想で寂しがり屋で、いつでもちょっとしたことで泣いてしまうクソめんどくさい女に。怒りの舞はノルアドレナリン全開で怒りっぽくツンデレ、ゼロトレランスで瞬間湯沸器の姉に。嫉妬の舞は文字通り嫉妬深く、いつも疑わしげな顔で見て、自分が話題に入れなかったり、疎外感を感じるとすぐにリスカしてしまうようなメンヘラリスカ女になり、共通点は超ブラコンの姉で、祐一が他の女といたり会話すると発狂して暴れだす所だけだった。

 そこに、目覚ましだけで起床した名雪が二階から降りて来て、顔を洗いに移動していた。
「あで? みんなおはよう」
 天使の人形が引っ越し、あゆや一弥まで居なくなって負担が軽減し、普通の少女?に戻った名雪。
「あ、お父さんも、おはよう」
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ