暁 〜小説投稿サイト〜
KANON 終わらない悪夢
42舞の全身集合
[11/16]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ンキー人格になったり、「コレクト!」とか言って祐一を女装させる人」ぐらいの多重人格者になってしまった。
「フフッ、ボクがお姉ちゃんなんだゾ、ねえ、祐一、この体でも一杯してネ、約束ダヨ」
「は?」
 実の弟に対して、甘えたガリータな声で抱き着く舞?の左足、一応識別のためなのかボクっ娘になり、喜びの感情を爆発させてチューなどしながら人生を謳歌していた。

「じゃあ、次行ってみましょう」
 舞?の異変に気づかないのか、気にならないのか、佐祐理は右足の精霊が宿る、チョロインさんを連れだした。
「ありがとうございました、これで強くなれたと思います」
 腕力でも反射神経でも、まだ美汐には敗北し、術の強さでも追い付けていないが、不老とか限定的に不死に近い肉体も与えられ、霊体も精霊に近い物に変化させられ、体がタヒんでも精霊は残るようにされていた。
「ヨーシ! お前も帰って来るんだな? ミャハッ!」
「あっ、そん……」
 強引に抱き着かれ、唇を奪われたチョロインさんは、右足の魔物を吸い出された。
「エヘヘ〜〜、帰って来たぞ〜〜、久しぶりに自分の体だあ〜〜」
 喜怒哀楽の楽の感情を持つ魔物で精霊は、舞の右足を修復しながら楽しそうに、しかしだらけながら踊った。
「あの? 舞?」
 姉の変貌が異常すぎて心配する祐一だったが、姉の方はもっと異常だった。
「さあ、祐一、朝の一発ヤってから行こうか? まだ時間有るだろ? なあ、ちょっとぐらい遅刻してもいいじゃん? 学校とかどうでもいいだろ? 今日もサボって一日中しようぜ? なあ?」
 この舞?にも「異母兄弟はいけませんよ」などと云う言い訳は通用しないらしく、馴れ馴れしく抱き着いて朝の一発を平然と要求する姉。
「いや、今はまずいんじゃないかな?」
 天使の人形が寝ているので、実の姉とは出来ない祐一クン。こんなヒキコモリニートに近い魔物が入っていて、今までの生活を続けていた美汐の鋼の精神にも感心した。

「まあまあ、次もつかえてますから」
 祐一を連れて二階に消えようとする舞?を止めて、次の少女を差し出した佐祐理。
「あ、どうも、おかげで助かりました。木の精霊、お返しします」
「え〜? お前も帰ってくんの〜? ゴロゴロするのに狭いじゃん」
 そう言いつつ、通路を作るだけのキスをすると、また舞?の人格が変わった。
「妬ましい、人間には必要ない知識をやったのに、狂いもしないで平然としてるなんて。それに祐一、あんなに一杯浮気して、私以外の女とパコパコパコパコ交尾して子作りしてっ、許せないっ」
 嫉妬の心と、世間の常識だとか、しがらみだとか、不要な感情や不幸な知識を全て取り戻した舞?に追い詰められる。
「あれ? どうしたの? え? 姉さん?」
 木刀じゃなくて、鞄の中から真剣の方を抜かれて切っ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ