42舞の全身集合
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るが、私の顔色はそんなに酷いのだろうか? 旦那様に嫌われるといけない、早急に対処しよう。
「顔が悪いとか言うな、ブサイクなのはお互い様だ」
「何だとっ、ブサイクなのはお前だけだっ」
ありがとう、さようなら、我が友よ。私は君とは違う場所に流れ着いてしまった流木。
冥界へと歩むベアトリーチェよ、私は君を愛する、その愚かさをこそ愛する。
「ふん、冗談はそのデカイ乳だけにしておけ、旦那様は貧乳好きなんだ」
「いや、天使の人形様は巨乳派だ」
ああ、違うのだゴーヴィンだよ、人は教えることができない、また学ぶこともできないのだ。
人は血で書いた文字しか読むことができない、また血で払った代償でなければ、その文字は読めないのだ。
我が臆病な自尊心と尊大な羞恥心は、我が身を虎へと変えた。もう人ならぬ身になった私は人界にいることもできぬ、さらばだ。
「あれ? もう朝刊でも来たかな?」
私は悪意を感じて体を起こし、郵便受けに放り込まれた爆発物を処理し、その犯人も処理した。
本当の被害者は誰だったのだろうか? 秋子様? 旦那様? 天野美汐? 手首が吹き飛んで失明して、破片が顔に刺さって蓮コラになり、火傷と合わせて二目と見れないようになる程度の警告の爆発物。
爆発させてもっと大事にして、この身を犠牲にして、もう付け狙われないようにもできたが、この家にいる者達を悲しませたり、妹を絶望させ孤独にするのは耐えかねた。
庭に出た私は木に触れ、草を踏み、大地に足から根を張って、この身を分解して隠した。腹に残っていた受精卵も隠し、大地に捧げた。いつかこの星が滅びても、砕けない限りは生を受け、誰かの子として育つだろう。
この場所には精巧な複体を作って残し、他の場所には粗雑な物を配置した。妹がいる病院、教団本部、月宮の里、天野家、倉田家。
里の祖母も敵なら始末してしまおう、一度使い魔に憑依された者は必ず始末しなければ済まないと思う、妄執に取り憑かれた老人も消そう。そちらは化け物のような体で構わない、しばらくは戦いだ。
美坂栞の家と川澄舞の家、倉田本家、香里の病室にも届いているようだ、念入りだな。私達を消そうとする者、妖狐の一族? 日本政府? ロシア? 中国? オーケー全部敵だ。
この植物は動く、この茸は喰らう、この粘菌は這い寄って侵す、お前達の脳や子供を直接喰らう。目の前で大切な人が食われながら泣き叫び、お前自身の手で絞め殺してしまう所を見せてやる、お前もその場面を見て狂うがいい。私が過去にそうされたように。
祐一の部屋。
「ゆうく〜ん、朝だよ、起きて、起きないとイタズラしちゃうぞ。ねえ〜、起きて〜、出かける前に一回シておこうか? 学校でしたくなったら困るもんね、口でいい? それとも……」
朝になると美汐の声が入ったエロ目
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