3,カナとギルダーツ
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構わないが俺は何をすればいい?」
「んーと」
如何も具体的な事は何も決めていなかった様だ。
そうこうしている内にギルドのメンバーが走って現れた。
「ギルダーツが帰って来たぞ!」
その一言でギルドの面々は雄たけびを上げる。
この時を待っていたと言わんばかりにスカーも立ち上がる。
ギルダーツと思わしき人物はギルドの門を開け、中に入って来た。
一言でいえばとても最強の男と思えない。どう見たっておっさんだからだ。
しかし、その目の奥には確かに強者と言わぜる負えないモノが光って居た。
人ごみを掻き分け、彼は初めてギルダーツと対面した。
「ギルダーツ・クライヴか?」
「そうだが‥‥お前は? 見ねぇ顔だが」
「スカーだ、新しく来た者だ、よろしく頼む」
「こりゃ丁寧にどうも」
やはり、何処か気が抜けている、だが根はしっかりしていた。さて、挨拶も済ませた、カナの用事を済ませよう。
「さて、ギルダーツ、いきなりだが言いたいことがある」
「なんだ?」
「ギルダーツ、カナはお前のむs「わあぁっ????」」
言う直前でカナが大声を上げながら口をふさぐ。
「ん? なんだって?」
ギルダーツは再度問うがカナは何もないよと言いながら俺を引っ張る。
「カナ、何故邪魔をする?」
「私が言うからそれとなく二人になるようにして?」
回りくどいなと思いつつ方法を考える。
其処でピンと来た。
「ギルダーツ・クライヴ、俺と一勝負してほしい」
「何?」
辺りが騒めく、それでも気にせず言う。
「以前から気になって居た、S級魔導士の実力を‥‥このギルドで最強と言われる男、何れ超えなければなら早い方が良い‥‥どうだろう、子供の我が儘だと受けても良い、受けてくれるのであれば全力でやるだけだが、勿論無視してくれても構わない、まぁそのような男に見えはしないが?」
ギルダーツはスカーを見て、ニッと笑みを浮かべ、一言。
「裏に来い」
そう言って出て行った。スカーはギルダーツの後を追うかのように出る。
スカーの取った行動は詰まる所、彼をケガさせる事だった。そうすれば見舞いなどの場ができ、カナも行きやすい。そう考えての行動なのだが。実際はそんな事より、戦ってみたいという感情が先に合った。
そして二人が出ると何時の間にかギルドの全員が彼等の戦いを一目するべく集まって居た。
影では賭博の様な事もされている。
「おぉ〜おぉ〜一杯見にきやがったな」
「‥‥始めるぞ」
周りの目など彼は気にしない、開始の合図はされていないがギルダーツに向かいとびかかる。
「そら!」
ギルダーツも応戦する。
拳をぶつけあい、片方が弾き飛ぶ。吹っ飛ばされた方は‥‥ギルダーツだった。
「うおッ!?」
先程まで騒いでいたギルドの面々が急に静まり返った。状況
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