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KANON 終わらない悪夢
39座古
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さないで済んだ座古が根性で起きあがって机に向かい、手持ちの筆記用具で記録を残していた。

    純血の妖狐との交配に際しての注意事項  記述者、座古苺
 伝承に残っているように、普通の人間と妖狐が交配、交接する場合、力や妖力の圧倒的な差により、体の中全てに妖狐の妖力や霊力を詰め込まれ、受け取る側の女は通常人体では得られない「天上の快楽」を本当に与えられる。
 最悪私のように快感に耐えられず何度か死に至るが、死ぬことも許されずに絶頂に達し続け、自分すら保てなくなり、泣いて許しを請い、別の犠牲者を差し出せば許される場合も有る。
 丘から男が降りて来た場合、病が酷い場合を除き、ぜひ複数の女を用意しておくのをお勧めする。伝承のように複数の子を授かるためや、子宝を授かれなかった時の保険ではなく、あれはたった一人で受け止めるには強すぎる力なので、妖力が高い強力な妖狐の場合、同僚や別の女が死ぬの生きるの言いながら泣き叫んで次々に壊される場面を見せられ、雑巾のようにボロボロになれば使い捨てられ、次の女も泣いて媚びて、自分が壊されるのを知りながら力や胤を貰おうとする。

 人間の普通の状態を一として、満腹時、入浴後など心地良い状態を三から四としても、麻薬は百を超えると言われるが、妖狐との交配はそれをも超える。
 それ以前に私達は、倉田佐祐理嬢の術に囚われ、妹として術で縛られ、下僕の喜びや快楽に囚われたが、その程度の抵抗が可能な術ではなく、妖狐の力は術ですら無く、漂う匂いやフェロモンで力の差を知らされ、女としての機能を呼び覚まされる。
 強い雄の子を受胎するにはどうすればいいか自分で考えさせられてしまう、生物としての魅力である。
 私と同じく、ほぼ生身の人間と同じ三人は相沢様に抱かれて下僕と化し、死ねと言われれば死に、町中で裸になって踊れと言われれば、間違いなくそうする。
 あの快楽をもう一度頂けるのなら、どんな恥ずかしい行動でも可能となって、これからの毎日が妖狐への奉仕で埋め尽くされても苦痛ではない。「あの天国をもう一度味わえるのなら」他の女達も当然そう考えている。

 プライドも高く、男などに決して媚びない女であった同僚は、交配する前から気や妖力に当てられ、犬のように媚びて欲しがり、他の二人と一緒に廊下一面を性液で満たして待ち、快楽を与えられると私の目の前で恥ずかしがる様子もなく犬のように鳴き、泣き叫んで歓んで何度も失神し、犬の喜びを与えられて動物の雌になった。もう私と同様、元に戻る事は無いと思われる。
 元から感受性が強かったのか、妖狐に対して恋心を持って「王子様」とまで呼んでいた同僚は、まるで長年の恋でも実らせたかのように大喜びで交接し、相沢祐一様がまだ人間と同等だった数時間前に交配した時とは比べ物にならない快楽で顔を歪め、傷口が痛むはずの
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