39座古
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快適な生活をするには、今の時給や食生活では障害を発生する。菜食や豆、ラーメンなる炭水化物だけでは体は維持できないのだ。緊急に上質なタンパク質とブドウ糖を入手する手段を講じなければならない。
「ハピバースデイトゥーユー、ハピバースデイ新しい私達〜」
「何だその歌は、字余りも甚だしい、さっきからお前の行動は何かわざとらしい。何かあったな? 言ってみろ」
「ご主人様のアレが凄すぎたから壊れたんだよ」
「うむ、そうだな」
長年一緒の同僚には私が挙動不審なのが分かったらしい、だがここで私が演じるべきは道化役である。歴史にはすでにそうするように記入されている。
思わせぶりに笑っている同僚、まるで何かを知っているかのような態度だが、その程度の思考は、すでに児戯に等しい。彼女の行動も記憶も全て閲覧可能で、分岐予測も簡単なのだから。
ではしばし、この世界の探索を楽しもう。不死ではないこの者達がいなくなれば、パートナーを製作して、外部に存在させておくのも良いだろう。
様々な意味でバックアップは必要である。私自身を複数存在させて、この者達と結合させ、自分の複製や亜種を製造するのもまた楽しからずや。
ゆういちのゆめのなか。
(座古ちゃんは変な方向に行ったな。まあ、知識欲だけは凄かったから、これでいいのかな? 佐祐理お姉ちゃんとか美汐ちゃんより頭が良くなったけど、また何か利用させてもらうよ。って向こうのほうが頭がいいんだな、困ったもんだ)
明日の朝は、十年ぶりに舞の魔物が集結して本体に戻る、それは新しい現人神の誕生になるのか、破滅になるのかは分からない。
天使の人形は夜の街に出勤するのも休み、「一弥のアニキ」も一緒に休んだので繁華街と闇社会に動揺が広がったが、一晩の出来事なので波紋は広がらなかった。終わりの始まりとも知らずに。
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