39座古
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言われる、今の私達も同じ状況に陥った。
さらに私は、体内にいる川澄舞の使い魔が目を覚ませば、人類が知るべきでない記憶を植え付けられ、人間では無くなる。
その様子もレポートしたいが、どこまで意識を保てるかが不安だ。この文章も人間が理解できる言語で書かれているのか自分では分からない。
もうすぐ使い魔、精霊が目を覚ましそうなのでレポートを終了する。次に残す物が祖母に届くよう願っている。
レポートを書き終えると、同僚の女も目を覚ましているのに気付いた。
「起きてたのか? まだ生きてるのか心配したぞ?」
「ああ、私ももう少しで命を落す所だった、まさかあんなに凄いとは思わなかったな。中学に入って草入りする時に聞かされたが、最初の交接で「この程度か?」と思ったのが間違いだった」
「凄かったな、もう戻れないや、アタシは旦那様の奴隷で下僕。途中で「嫁」って言ってもらえて嬉しすぎて泣いたなあ、あれって今までの人生で一番嬉しかった」
「私も可愛がってもらえて嬉しかった。あの時は犬になって媚びたが、恥ずかしいなどと思いもしなかった。香里じゃないが、一生男となんか付き合わずに、三十過ぎで心臓が止まって死ぬものと思ってたから「ご主人様」に仕えて、長生きできるなんて夢みたいだ」
「アタシらも不老不死にしてもらえるのか? まあ天野美汐ほど才能も無いし、佐祐理お姉さまほど血統も良くないし、またヤリ殺されるなら結構なことだ。でもお前、人前で「ご主人様」とか言うなよ、恥ずかしい」
「何を? お前の「旦那様」の方が恥ずかしい、自分の主君に向かって呼ぶのに、何の躊躇いがあろうか?」
「それがヤバいんだよ、他の二人は「王子様」に「お父さん」だぞ、学校で呼ぶと他の女から旦那様に「何をした?」って詰め寄られるぞ、自分の異常さに気付け」
「お、お父さん? 一体どうなって?」
「お嬢ん家は子供の頃に離婚したからファザコンなんだ、緒路院は恋愛小説とか好きだからな、多分そいつが一番ヤバイと思う単語で呼ぶみたいだな」
「そうか、では「主殿」ではどうだろうか?」
「代々主君に仕えてるとか言えばギリギリごまかせるな」
「では「お兄ちゃん」はどうだ?」
「やめてくれ、お前の顔で「お兄ちゃん」はインパクトがありすぎる」
「何だと? 私がお兄ちゃんと呼ぶのが、どこが変なのだ?」
「いや、夕方までの天野美汐が「ゆうくん」とか「お兄ちゃん」と言う所を想像してみろ」
「うっ、それはキツい、私も同じなのか」
「そうだ、アタシも学校での呼び名は考えなおす」
この二人と他の女達は、美汐の逆で光彩から光が無くなり、瞳孔も開いて光をなくした「レイプ目」になっているのに気付いていなかった。
天使の人形を名乗る相沢様の使い魔により、精霊と化した川澄舞の使い魔に憑依され、肉体改造を
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