ガンダムW
1598話
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。何でもねえよ?」
サリィの方は、ヒイロが逃げ出した件にデュオが関わっているのを知っているのかいないのか。
原作だとデュオがヘリコプターのローターのように回るステッキがあって、それを使っていたから、顔はともかくデュオの特徴的な髪型くらいは見覚えがあってもおかしくない筈だが。
だが、今のサリィの様子を見る限りでは、デュオがあの時にいたとは思えない。
……いや、今のデュオの表情を見れば、何か悟ったか?
「とにかく、私はヒイロと話してみたいのよ」
「あー……うん。まぁ、事情は分かった」
サリィはヒイロと話してみたいと言ってるが、実はヒイロとサリィは面識がないんだよな。
この辺りは仕方がない。
意識を取り戻したヒイロにはすぐにデュオが接触して、そのまま脱出したのだから。
「本当? 助かるわ。デュオとも色々と話してみたいと思ってたから、お願い出来る?」
「はぁ? 俺もかよ?」
「ええ。ガンダムのパイロット達の事を、もっと知りたいの」
「あー……ま、しょうがねえか。俺もシャドウミラーに協力する事になったんだし」
不承不承ではあるが、そう告げるデュオ。
サリィは笑みを浮かべてデュオの隣に座り、話し始める。
こうして見ると、デュオと……いや、五飛もだからガンダムのパイロットとサリィって相性がいいんだよな。
意外とサリィはガンダムパイロットキラーとでも呼ぶべき存在なんじゃないか?
……五飛はともかく、デュオはヒルデが……いや、ヒルデはまだコロニーにいたんだったな。
何だかんだと染まりやすい性格なのを考えると、ヒルデはどこに所属する事になるのやら。
そんな風に考えながら、サリィとデュオが話している近くで俺は凛と綾子の2人とゆっくりとした時間を過ごすのだった。
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