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KANON 終わらない悪夢
38祐一と天使の人形、究極合体合身ゴー
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 ヤンデレな美汐さんに捕まり、内臓の交換や左腕の交換を「決定」された祐一クン。
 どうにか逃げようとしたが魔物の力で押さえ付けられ、美汐が体を捨てて頭と腕、アソコと生殖器一式を祐一の体に移植して生活すると言って笑い出した。
 余りの病み方に恐怖した祐一クンは逃げ道を探したが、全部ホラー展開に。
 しかし偶然名雪に掛けられた術を破り「思い、出した」祐一は前世の記憶?を左手でシャカシャカ空間に描いて禁呪を詠唱していた。

 第三十八話
「ゆうくん?」
 美汐も、目の前の少年の心の情景から、自分の幼い日の姿を見て、あゆの悲しい死を聞いた。
『お前はみーちゃんの成長した姿なんだな?』
「うん、そうだよっ、思い出したんだねっ、ああっ、あたしよ、みーちゃんよっ」
 思い出の妖狐の少年を取り戻した美汐は、先程までの怨念のような妄執を忘れ、繋がったままの少年から思いを受け取った。
「そうだね、花火、綺麗だったね」
『ああ』
「およめさんのわたし、きれいだったでしょ?」
『そうだな、でも、化粧なんかしないほうが可愛かったな』
「ゆっ、ゆうくんっ!」
 祐一視点から見た自分の花嫁姿を見せられただけで、堰を切ったように涙が溢れ出し、先ほどあれだけ泣いたのに、どこに涙が残っていたのかと思えるほど泣けた美汐。
「もう逢えないって思ってた、ヒック、次に会える時は私が死ぬ時だってずっと思ってた。いつか森の一番奥まで、ゆうくんを探しに行ったこともあるの、夜遅くまで一人で待ってた、でも会えなかった」
 その言葉は、森の奥で一人で死のうとしたが、夜中に家族に見つかり死に切れなかった。と言う意味でもある。
「家で目が覚めた時はとても残念だった。お婆ちゃんに怒られても、お母さんに諭されても、そんな言葉信じられなかった。でも今なら信じられるっ、あの時、死ななくて本当に良かったっ!」
 相沢さんと結ばれ、ゆうくんの体とも結ばれたが、欠けていた最後のピースが揃い、ようやく身も心も結ばれて満たされた美汐。
 もうここで人生が終わっても良いと思えるほど幸せだったが、これからは二人で歩いて行ける。
 七年前、自分の半身を失って何もかも価値を無くし、味も色も匂いも音も触覚も無く、灰色の世界で砂を噛むような生活を続けて来た。暑い寒いも無く、美しい景色も、美味しい水も、綺麗な音楽も、香ばしい匂いも何一つ自分には関係なく、命が尽きるのを待つだけの人生。
 それがようやく終わり、二人で手を繋いで、抱き合って、口づけを交わし、言葉を紡ぎ、温かい体を重ねて、共に眠って朝に目を覚ます、そんな単純な繰り返しが幸せだと思え、それこそが人生なのだと体で感じた。
『ゆうくん、あたしこどもいっぱいうむよ、たくさんうんでかぞくをふやすんだ』
『ああ』
 何もかもが通じあったので、もう無
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