第2話
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既に私達―――”魔神”に”精霊王女”、そして”古神”と契約した事を評されて将来ご主人様の実家の爵位が上がる事が決定している件や帝位第一位継承者の専属侍女長を務めている事からメンフィルの上層部達に高評価されているエリゼの件も考えたら、ご主人様の希望に応じてくれる可能性は結構高いと思うわよ?)
「(確かにその方法なら……!)――――副長。今回の戦争……俺は特別に従軍義務を免除されていますが、本日より軍に戻り、今回の戦争に従軍、並びに参戦させて頂いてもよろしいでしょうか?」
ベルフェゴールの説明を聞いてある決意をしたリィンは決意の表情でシグルーンに問いかけた。
「な――――」
「え…………」
「お、お兄様!?」
「兄様………」
リィンの意志を知ったシュバルツァー男爵夫妻は再び絶句したり、呆けたりし、セレーネは驚き、エリゼは目を丸くした。
「………理由を伺っても構いませんか?」
一方シグルーンは一瞬呆けたがすぐに気を取り直し、リィンが戦争に参戦する理由を訊ねた。
「メンフィルとエレボニアの戦争を和解へと持っていく為です。」
「え………」
「ええっ!?何故お兄様が戦争に参戦する事でメンフィルとエレボニアの戦争を和解へと持っていく事になるのですか……?」
リィンの答えを聞いたエリゼは呆け、セレーネは驚いてリィンに訊ねた。そしてリィンはベルフェゴールの説明をエリゼ達に説明した。
「た、確かにその方法ならば戦争を和解へと持っていける事も可能かもしれませんわね………」
「兄様…………」
説明を聞き終えたセレーネとエリゼは驚きの表情でリィンを見つめ
「………リィン。まさかエレボニアとメンフィルが戦争状態に陥ってしまった事を責任を感じている私達の為に戦争に参戦する事を決めたのか?」
「あ………」
シュバルツァー男爵は真剣な表情でリィンを見つめて訊ね、シュバルツァー男爵の話を聞いたルシア夫人は呆けた声を出した。
「その理由もありますが俺はリフィア皇女殿下の親衛隊に所属するメンフィル帝国の”軍人”です。侍女のエリゼが参戦するのに、エリゼの兄であり、軍人でもある俺が参戦の拒否をする訳には行きませんし、今回の件でシュバルツァー家はメンフィル帝国から多大な恩を受けました。その恩を返す為にも今回の戦争に参戦するつもりです。」
「お兄様………」
「………なるほど。さすがは”七大罪”の”魔神”の一柱の助言だけあって、普通に考えればありえないと思う方法ですが現実的に可能な方法ですわね。確かベルフェゴール殿の仰った方法でしたら、少なくてもメンフィルなら可能性はありますわね。」
リィンの説明を聞いたセレーネは静かな表情でリィンを見つめ、シグルーン
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