第2話
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「それで話を戻しますが、今回の戦争、リィンさんはどうなさいますか?ちなみにエリゼは今回の戦争に従軍するとの事ですが。」
「え………」
「な――――」
「!?エリゼ、副長の仰っていた事は本当なのか!?」
エリゼがエレボニアとの戦争に従軍する事を知ったルシア夫人は呆け、シュバルツァー男爵は絶句し、リィンは血相を変えてエリゼを見つめて訊ねた。
「―――はい。今回の件でメンフィル帝国より多大なる恩を受けましたから、その恩を少しでもお返しする為という理由もそうですが、私はリフィア皇女殿下の専属侍女長。大恩あるメンフィル帝国から受けた恩に報いる為……そしてリフィアの専属侍女長としてリフィアを支える為にも今回の戦争に従軍します。」
「エリゼお姉様………」
「エリゼ………(本当は父さん達はエリゼが戦争に参戦――ましてや自分達の娘がかつて仕えていたエレボニア皇家に対して剣を向ける事やメンフィルが元祖国であるエレボニアに戦争を仕掛ける事に複雑な思いを抱えているはずだ……何とかメンフィルとエレボニアが和解できるような方法はないのか……?)」
(リィン様………)
(リィン………)
(…………)
エリゼの決意を知ったセレーネが静かな表情でエリゼを見つめている中リィンは複雑そうな表情で考え込み、リィンが無意識に伝えて来たリィンの考えを知ったメサイアやアイドスは辛そうな表情をし、リザイラは重々しい様子を纏って黙り込んでいた。
(………正直難しいと思うけど、方法はあるわ。)
(!?本当か、ベルフェゴール!一体どうすれば和解へと持っていけるんだ……!?)
するとその時ベルフェゴールがリィンに念話を送り、ベルフェゴールからメンフィルとエレボニアが和解できる可能性がある方法を伝えられたリィンはベルフェゴールに訊ねた。
(ご主人様も戦争に参戦して手柄をたてるのよ。―――それもメンフィルが驚いたり感心するような大手柄をね。)
(何で戦争で手柄をたてる事が和解へと持っていける話になるんだ……?)
(古来より戦争で大手柄をたてた者達は貢献した国より様々な”褒賞”を与えてもらえるわ。富、地位、そして栄誉。ご主人様が今回の戦争で大手柄を立てれば皇族達も直接ご主人様を表彰するのじゃないかしら?しかもご主人様はリフィア皇女のお気に入りのエリゼの兄だから、多分ご主人様が大手柄をあげれば皇族―――運がよければリフィア皇女自身が表彰するかもしれないわよ?)
(!その時に”褒賞”の代わりにエレボニアとの和解を希望する事を言うのか……!)
(そ。しかも幸いにもメンフィルは高貴な血を気にする面倒な”血統主義”と違って”実力主義”。実力があって人柄も問題なければ、間違いなくご主人様も出世できる……というか
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