第2話
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ちなみに頑なに口を閉ざして、情報を話さなかったらどうするおつもりですか?」
一方ある事が気になったトヴァルは真剣な表情でリウイに訊ねた。
「その時は自白剤を投与して、話してもらうだけだ。」
「なっ!?恐れながら意見をさせてもらいますが、さすがにそれは非人道的なやり方ではありませんか!?先程陛下も仰ったようにそちらの少女の罪はそれ程重くないのに、自白剤まで投与するなんて幾ら相手が犯罪者と言えど、やり過ぎかと思われます……!」
そしてリウイの答えを聞くと血相を変え、厳しい表情で指摘した。
「え、えっと……薬物を投与する危険性を考えて意見をされていると思いますが、リウイ様が仰っている自白剤は私自身が調合する自白剤ですから、毒や副作用とかは一切ありませんよ?」
「それに自白剤の投与は捕えた”敵勢力”に所属する者に対してする”処置”としては一番人道的な”処置”だ。」
「自白剤の投与が一番人道的な”処置”って、酷い”処置”だとどんな内容になるんだよ……」
トヴァルの意見に対してペテレーネがリウイの代わりに答え、リウイの話を聞いたトヴァルは疲れた表情で溜息を吐いて独り言を呟き
「「「……………」」」
メンフィルは時には”拷問”や”拷問すらも生温いと思うような非人道的な処置”を躊躇う事なくする事をメンフィルの皇族や軍属の関係者から教えられているリィンやエリゼ、セレーネはそれぞれ複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「……リウイ陛下。恐れながらそちらの少女の件とは別に、”遊撃士協会”として一つだけお訊ねしたい事があるのですが……」
するとその時ある事をリウイに訊ねる事を忘れていた事を思い出したトヴァルは複雑そうな表情でリウイを見つめて訊ねた。
「何が聞きたい。」
「………メンフィル帝国は今回の件―――ユミル襲撃によって発生してしまったエレボニア帝国との外交問題について、”どういう解決方法”を取るおつもりですか?まさかとは思いますがユミル襲撃の”報復”としてエレボニアとの戦争に踏み切るおつもりですか……?」
「あ…………」
トヴァルの質問の内容を聞き、最悪の場合エレボニアとメンフィルが戦争状態に陥る事を悟り、不安そうな表情をした。
「―――それはエレボニアの態度次第だ。メンフィルは”ハーメル”の件を黙認させられたリベールとは違う。今回のユミルの件を”ハーメル”の件のように誤魔化す事は絶対に許さん。そして……メンフィルの民達に手を出した愚か者達やその愚か者達に同調する者達には”報い”を必ず受けさせる。例え”どのような形”になろうとな。―――行くぞ。」
そしてトヴァルの質問に全身に覇気を纏って答えたリウイは外套を翻してペテレーネ達を促し、転移魔方陣へと入ってメンフィル大
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