1部分:序曲
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あった。ダナン王直属の家臣達や親衛隊はイザークの所々で悪行を欲しいままにし多くの罪無き人々が命を失った。重税と搾取、徴用により民の生活は悲惨を極めた。ただ王とその一派のみが贅を尽くし快楽と腐敗の中にいた。そのような王を王の次子ヨハン、三子ヨハルヴァ、そして『騎士の中の騎士』と称され十二神器の一つ聖斧スワンチカの継承者であるアグストリア総督長子ブリアン等は懸命に父の悪政を正すよう諫めたが苦言に耳を貸すようなダナン王ではなくイザークの民達は塗炭の苦しみを味わい続けていた。
その様な状況では王に反抗する勢力が現われるのも必然であった。イザーク北西部の廃城であったティルナノグ城を根拠地にかってのイザーク王子シャナンを中心としてかってシグルドの軍にいた者やダナン王に反する人々が集まりだしていた。彼等は自らを『解放軍』と称して着々と決起の時に備えていた。その中に彼等が盟主と仰ぐ一人の少年がいた。彼こそはかって大陸の動乱時に義の為に戦い続けヴァルハラへと旅立ったシアルフィ公子シグルドの忘れ形見ーーー。名をセリスといった。
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