二日目 馬鈴薯の嵐、巻き起こる旋風
[10/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ら目覚ましになるだろう。
俺は眠気を覚まさせるように淹れたて熱々のお茶を一気に飲んだ!
「うぉッ、熱!?」
「す、スバル。
だ、大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫……No problem.」
舌がヒリヒリする……。
全然大丈夫じゃないけどとりあえず大丈夫と言っておく。
……眠気は覚めた。
逆に今は無茶苦茶冴えてる。
先程の睡魔が嘘のようだ。
「よし、」
スッキリした脳内でこれからする事を模索する。
掃除は終わった。
なら、今日の晩飯だ。
雷祈は昼食であんだけ食ったんだ生半可な量では足りないだろう。
うんでも、あんだけ美味そうに食ってる所を見ると見てるこっちも腹が減るんだよな。
あ、俺……今日昼飯、食ってなくね? そりゃ腹も減るわ。
妙にパンケーキを美味しく感じたのもそのせいかも知れない。
「じゃ、レムさんや。
そろそろお仕事再開しますか」
「そうですね、私は夕食の準備に取り掛かります。スバル君は?」
「俺も晩飯作り手伝うぜ
一人でやるより二人でやった方が早く終わるだろ」
だが、いや、待てよ。
「あれ……そういやレムさん?
昼飯で屋敷の食料全部使ったって言ってなかったけ?」
料理する以前の問題だ。
先立つもの無ければ料理は出来ない。
「その事なら問題ありません」
心配ご無用っと笑顔で。
「食材はロズワール様の方で手配するとの事です。そろそろ送られてくると思うんですけど……」
「おぉっ。それなら大丈夫そうだな」
食料面に関しては問題なさそうだ。
あとは何を作るかだな。
送られてくる食材にもよるけど作る料理の目安は付けておいた方がいい。
「一応リクエストでも聞きに行くか」
何を作るか明確に決まらない時は食べてもらう方に聞いてみるのがベストだ。
「レム、作る料理は決まってるのか?」
「いえ、まだです」
「なら、御本人に直接聞くのが良さげだな。なら、雷祈の所に行こうぜ」
どうせ食材が届くまでは暇なんだ。
雷祈の所に行って世間話でもするかな、ついでにラムの奴にも謝っておかねぇと。
「そうですね、御本人の食べたい料理を振る舞うのも、使用人の務めですから」
「いや、それは料理人の務めだと思うけど」
使用人兼料理人(万能メイド)ことレムは食器棚からトレーを取り出し、高級茶葉を乗せ。
「では、行きましょう」
「おぉ、行くか」
その頃、ラムと雷祈は────。
窓の外、雨雲を眺めていた。
雷祈の来訪によっ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ