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Re:ゼロから始まる異世界生活
二日目 馬鈴薯の嵐、巻き起こる旋風
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自分で言うのも何だけど俺って料理の才能あるね、これは隠し切れない俺のアピールポイントだわ。
 
 「急拵えのお茶請けにしちゃ上出来だ。紅茶も……うぇっ。
 やっぱり葉っぱの味しかしない」
 
 この香りは好きなんだけどな。
 味はどうしても慣れない。
 何度、飲んでも葉っぱの味しないんだから俺の味覚にも困ったもんだぜ。
 ここにきて結構、飲んでるけど(安物が大半)どれも苦手だったからな。
 お茶に関しては元居た世界の方が断然旨い。
 まぁ、結局所慣れなのかも知れない。
 
 「よし、準備は整った。
 お茶会を始めるとするぜ」
 
 「はい、スバル君」
 
 ニコやかな笑顔で頷くレム。
 何度見ても思うけど可愛い過ぎだろ。
 
 「ゴホンっ。
 まず、『ライキ』について聞かせてくれ」
 
 そして俺とレムのお茶会は始まった。
 
 「……雷祈様。
 あの方は神の巫女です」
 
 「神の……巫女?
 そう言えばラムもそんな事を言ってたような……確か、神になる前のなんとか」
 
 「そこまではお姉様から説明されたのですね」
 
 「いや、アレを説明と言うのはちょっと。ラムは端折って話してきたから全然解んねぇんだ。余計に混乱するぜ、神の巫女やら、姫様やら」
 
 今の所、解ったのは神関連って事だ。
 ホントこの世界はなんでもありだな。神様もこの世界じゃあ本当に実在する人物なのかね?
 
 「で、神の巫女ってなんなんだ?」
 
 「名の通りです、あの方は雷神の一族『雷鬼』の末裔です」
 
 「らいき?」
 
 「雷と鬼を合わせてライキです」
 
 雷鬼でライキって読むのか。
 ────うん、待てよ?
 
 「らいきって鬼なのか?」
 
 「はい、厳密に言えば鬼の亜種。
 人を超えた人の形をした『神様』です」
 
 ……尽きぬ疑問で頭一杯なんだけど。『雷鬼』は鬼の一族でその亜種って事は何となく理解した。
 
 「って事はレムとラムの親戚って事?」
 
 「鬼の分類で言うなればそうなりますね……と言っても私達『森の王』に比べると天と地の差がありますけど」
 
 ────森の王。
 亜人種の中でも最上位『鬼族』の種族特性。
 強靭な肉体、マナを従える『角』を持つうんたらかんたら……で。
 簡単に説明するなら鬼は怪物級の戦闘力の持ち主って事だ。
 人の形をした人ならざる魔人。
 そんな一族の生き残りがレムとラムである。
 
 「雷鬼ってそんなに強いのか……レムとラム以上って想像出来ねぇ」
 
 「あの方は特別ですから。
 そうですね、雷祈様の実力を例えるなら『龍』でしょうか」
 
 「龍……?
 それってルグニカ王国と盟約で契約して
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