二日目 馬鈴薯の嵐、巻き起こる旋風
[8/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
自分で言うのも何だけど俺って料理の才能あるね、これは隠し切れない俺のアピールポイントだわ。
「急拵えのお茶請けにしちゃ上出来だ。紅茶も……うぇっ。
やっぱり葉っぱの味しかしない」
この香りは好きなんだけどな。
味はどうしても慣れない。
何度、飲んでも葉っぱの味しないんだから俺の味覚にも困ったもんだぜ。
ここにきて結構、飲んでるけど(安物が大半)どれも苦手だったからな。
お茶に関しては元居た世界の方が断然旨い。
まぁ、結局所慣れなのかも知れない。
「よし、準備は整った。
お茶会を始めるとするぜ」
「はい、スバル君」
ニコやかな笑顔で頷くレム。
何度見ても思うけど可愛い過ぎだろ。
「ゴホンっ。
まず、『ライキ』について聞かせてくれ」
そして俺とレムのお茶会は始まった。
「……雷祈様。
あの方は神の巫女です」
「神の……巫女?
そう言えばラムもそんな事を言ってたような……確か、神になる前のなんとか」
「そこまではお姉様から説明されたのですね」
「いや、アレを説明と言うのはちょっと。ラムは端折って話してきたから全然解んねぇんだ。余計に混乱するぜ、神の巫女やら、姫様やら」
今の所、解ったのは神関連って事だ。
ホントこの世界はなんでもありだな。神様もこの世界じゃあ本当に実在する人物なのかね?
「で、神の巫女ってなんなんだ?」
「名の通りです、あの方は雷神の一族『雷鬼』の末裔です」
「らいき?」
「雷と鬼を合わせてライキです」
雷鬼でライキって読むのか。
────うん、待てよ?
「らいきって鬼なのか?」
「はい、厳密に言えば鬼の亜種。
人を超えた人の形をした『神様』です」
……尽きぬ疑問で頭一杯なんだけど。『雷鬼』は鬼の一族でその亜種って事は何となく理解した。
「って事はレムとラムの親戚って事?」
「鬼の分類で言うなればそうなりますね……と言っても私達『森の王』に比べると天と地の差がありますけど」
────森の王。
亜人種の中でも最上位『鬼族』の種族特性。
強靭な肉体、マナを従える『角』を持つうんたらかんたら……で。
簡単に説明するなら鬼は怪物級の戦闘力の持ち主って事だ。
人の形をした人ならざる魔人。
そんな一族の生き残りがレムとラムである。
「雷鬼ってそんなに強いのか……レムとラム以上って想像出来ねぇ」
「あの方は特別ですから。
そうですね、雷祈様の実力を例えるなら『龍』でしょうか」
「龍……?
それってルグニカ王国と盟約で契約して
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ