二日目 馬鈴薯の嵐、巻き起こる旋風
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より現界で形を形成する様だ。
異世界事情もややこしいな。
なんて思いながら俺は椅子に座る。
「ふぅー。疲れた〜」
「お疲れ様です、スバル君」
「なんのなんのレムさんに比べれば俺の疲労なんて燕の涙ってね。
他にやる事はないか?
あれば俺がするけど?」
「今の所は大丈夫です。
それにしてもスバル君、今日はいつになく張り切ってますね」
いや、それ君が言う?
「それはこっちの台詞だよ。
なんだって昨日からそんな張り切ってんだよレム?
いや、これは馬鹿姉様にも言える事か」
先日からのレムとラムの働きっぷりは異常だった。
ラムは……まぁ、それなりに。
普段より働いてたな。
普段から働き者のレムは何時も以上に普段以上に仕事に専念していた。
「昨日からおかしい……。
いや、おかしいっては変か……その、なんだ────」
上手く言葉に出来ず、息詰まる。
「そんな事ありませんよ。
お姉様も私も普段通りです」
「普段通りって。
普段以上に頑張ってじゃん」
やっぱり、変だ。
何が変かと聞かれると言葉にできない。
だが、何が変なのか俺には解らない。
「その……なんだ。
話せる事なら教えてくれないか?」
────なんで昨日からそんなに『そよそよ』しているんだ?
昨日から二人は『そわそわ』していた。
例えるなら……そう。
明日は待ちに待った遠足の日。
明日の準備をしないと、今日は早めに寝て明日に備えねば!
って感じだった。
レムはちょっと恥ずかしそうな表情を見せ────。
「そ、そんな大した話ではありませんよ?
こ、これは私達の問題ですから。
でも、スバル君なら話してもいいですよ」
そんな事言われるとこっちまで恥ずかしくなるんですけど……。
ふぅ、と一度深呼吸し。
俺はラムの秘蔵コレクションの茶葉の入った容器を取り出す。
それと茶菓子っと。
……うーん、茶菓子になりそうなのはないな。
なら作ろう。
フライパンと今朝、村から貰ってきた卵を取り出し、小麦粉とバターに蜂蜜っと。
隠し味にこの前、拾ってきた薬草も加えてみよう。
「あ、あのスバル君?」
「話すなら座ってゆっくり話そうぜ。昨日から働き詰めなんだからさ」
「私も手伝います」
「いいよいいよ。
別に1人で出来るし、それにレムばっかりに料理させるのもな」
「私は好きでやってるので……」
「まぁまぁ。
今回は俺一人で作らせてくれ。
ずっと働きぱっなしの美少女は座って待っててくれよ」
「
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