二日目 馬鈴薯の嵐、巻き起こる旋風
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ば……もしかしたら納得のいく答えが得られるかも知れないけど。
当の本人は────。
「おお、そのゴミを見るような目を止めろ」
「別に、バルスをゴミだなんて思ってないわ。害虫くらいにしか思ってないわ」
「おいおいもっと酷でぇじゃん!?」
「生きているのだからマシじゃないかしら」
害虫とゴミを比べても対して変わらない評価……寧ろ、ゴミ扱いされてる方が俺の硝子のハートにダメージが。
「はぁ、もぉいいよ。
ゴミでも害虫でもさ。やっと口聞いてくれたら」
「ゴミ蟲が私に話し掛けないでくれる?」
「前言撤回!
コイツは悪魔だ、ピンクの悪魔だッ!」
「失礼なゴミ蟲ね、そんな虫にはお仕置きよ」
ラムは手の平に氷の結晶帯を出現させ────って……あれ?
「あれ、ラムって氷の魔法使えたの?
いや、それよりも……なんか小さくね?」
手の平サイズのお手軽サイズ。
ちっちゃ……雪玉のゴツゴツVerかよ。
「────やっぱり、今は無理か」
……そう言えばラムの奴、魔法がどうちゃらこうちゃら言ってたような。
確か、詳しくは知らないけど魔法が使えないようだ。
本来なら一一人程(調整すれば更に大きくする事も小さくする事も可能)の大きさの氷の塊。
今、ラムの手元で浮いている氷の結晶はレムのに比べると一回りも二間回り小さく……攻撃に使うとしても防御に使うにしても心許ない。
だが、一応形を成している。
魔法は一応使える様になった。
「レム、食後のお茶の準備は出来てる?」
「はい、ここに一式揃えてあります」
ズラーッと並べられた茶葉の入った容器にこの屋敷でも一二を争うティーカップ達。
こ、これはほ、本気を感じるぜ!
「これってラムのお気に入りの高級茶葉……普通のお客様用の茶葉が見当たらないのは俺の目の錯覚かな?」
「もしあったなら貴方の目は節穴ね。まぁ、仮にあったとしたら処分するけど」
「なんでさ!?」
「あのお方に相応しくない茶葉なんて必要ないわ」
なんか言ってる事、無茶苦茶なんだけど……。
あの雷祈を慕ってる────いや、違うなこれは崇拝してるレベルだな……。
やっぱり気になる。
雷祈は何者なんだ?
ロズっちの友人の娘……それとレムとラムの異常な行動と反応。
昨日からラムとレムの行動は奇妙だった。
料理の仕込みに張り切り過ぎたレム……まぁ、そのお陰で雷祈の胃袋を満たせたからこれはOKなんだけど。
ラムの場合は本当に奇妙で────仕事をサボらなかった……。
今、思い返せばそうだ。
サボり魔のラムが真面目に
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