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奇妙な暗殺教室
毒と最短距離の時間
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あるだろ?」



「でも…ここから本校舎に行くには10分はかかるよ。ジョジョならいけるかもだけど私じゃあとても間に合わないよ」




倉橋の言うことは最もな言い分だった。ここら辺の道は勾配がキツくしかも変に曲がりくねった一本道で近道をしようにも本校舎側には崖がありとても5分で着くような距離ではなかった。



「いや、ある。この状況を打開する唯一の方法はある。」



「それは?」




「それは……倉橋を抱えて最短距離を走る!」



丈一郎はそう言い倉橋をそっと抱き抱え(お姫様抱っこ)そのまま道無き道を走り始めた。




「え?……ジョ、ジョジョ!?」




当然そんな事をされた倉橋は恥ずかしさの余り顔を真っ赤にして慌て始める




「これ以外の方法がないから我慢しな!それとも…何か問題でもあるのか?」




だが、そんな倉橋の心境の変化に丈一郎は気がつかない。正直、同一人物かと疑いたくなるレベルだ。




「いやぁ……えーと……そのぉ……」



また、倉橋も恥ずかしさの反面ちょっと嬉しくもあるので拒否する事も出来ずかと言って自分の気持ちが言えるわけでもなく、モゾモゾしていた




「?…まぁ俺もペナルティーは嫌だからな…しっかり掴まってろよ!」




丈一郎は倉橋を抱えているのにも関わらず道のない茂み道を駆け抜けるだが、丈一郎が向う方向には1つの問題があった。




「でも、ジョジョ!ショートカットは良いけどこっちの方は崖だよ!落ちちゃうよ!」




そう丈一郎のショートカットのルートは間違いなく今いる場所から本校舎のまでの最短ルートなのは間違いなかった。しかし、そのルートには高さが10メートル以上はある崖がありとても倉橋を抱き抱えた状態で超えられるものではなかった。




「知ってるのなら、しっかり捕まりな!!落ちても知らねーぞ」




だが、丈一郎は両手で倉橋を片手で支え近くにあった木々の葉を何枚か取りつつ更に走るスピードは緩む事なくむしろ凄みを増していく。そして





「え?ちょっと……心の準備gァァァァァァァ」





丈一郎は倉橋を抱えているのにも関わらず何の躊躇もなく飛び降りる。倉橋は絶対に落ちるものかと言わんばかりの強い力で丈一郎の身体を両手で強く握りしめ、恐怖のあまり悲鳴をあげているが、丈一郎は冷静に波紋練る。





「コォォォォォォ……!」





すると丈一郎の手に握ってあった葉にさらに大量の葉が集まりまるで磁石の様にくっつき
パラシュートの様な物を造形する




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