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奇妙な暗殺教室
毒と最短距離の時間
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を1人で降りていた。





「やれやれ…ここまで差別を徹底する暇があるならもっと別の事に労力を使えば良いと思うのだがな」





まぁ身近に競争に負けた者がいればそうなりたくない利口な奴なら死にものぐるいで勉強する…俺は気に入らないが実に合理的な考え方だ。




「まぁ俺には関係ない…この環境も全て利用するだけだ」




しかし、さっきから妙な予感がする……オマケに何度か岡島の叫び声が聞こえてくる「ジョジョ〜〜助けてくれぇええええ!」そうそうそんな感じの叫び声だ……ん?




「こっちこないでぇ〜〜〜〜」



「いや〜〜!」




丈一郎が後ろを振り返ると岡島と矢田と倉橋の3人が迫り来る落石から全力で逃げていた。



特に岡島の状況は悲惨で制服は近くの川に落ちたのかずぶ濡れで更に身体の至る所に蛇が絡みついていた。




「やれやれ……仕方ない……ちょっと勿体無いがアレやるか」




丈一郎は懐にしまっていたペットボトルの中に入っていた水を掌に取り出し波紋で中の水を直径50cm程の円盤状に固めた物を2つ作り出す




「喰らえ……『師匠直伝特大の波紋カッター』!!!」




ズバババババッ!!
放たれた波紋を帯びた円盤状の水は左右それぞの方向に旋回しその場にあった木々を切り裂きながら3人に迫る落石を真っ二つに切り裂いた




「やれやれ…あんまり手間をとらせるんじゃあねーよ」




そうぼやきつつ丈一郎は3人の元に駆け寄った。



「矢田!倉橋!怪我は無いか?」




「はぁ……はぁ……うん、大丈夫……陽奈ちゃんは?」




「はぁ……はぁ……なんとか……大丈夫」




やれやれ…2人とも走って息は上がっていたがどこも怪我は無かったようで良かったよホント




「あの…俺の方が見るからに重傷なんですが…」




「お前は大丈夫だろ?…そもそも重傷とは体を動かすのにも差し支えるほどの重い傷又はひどいけがの事をいうんだ。あと、お前に巻きついている蛇はヒバカリにジムグリ…アオダイショウといって全て無毒だ。さっさと林に返してやれ」




俺がそういうと岡島はそそくさと体に巻きついた蛇を逃す為に草むらの中に入っていった。



「さて……立てるか?倉橋」



それを確認した丈一郎は未だに地面にへたり込む倉橋に手を差し伸べる。だが、




「それがぁ……えーと……腰抜けて立てないんだよね」




あははと苦笑いと浮かべる倉橋だが、ぶっちゃけた話笑い事じゃあないと思う
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