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奇妙な暗殺教室
毒と最短距離の時間
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そ、そりゃあもちろんありましよ!」



殺せんせーはそんな事をされたら流石にやばいと感じたのか焦り始める。まぁそんな事きなったら教師なんて出来ないだろうから当然か



「ゴホン!……奥田さん、暗殺には人をだます国語力も必要ですよ?」



「え?」



「どんな優れた毒が作れても・・・今回のように馬鹿正直に渡したのではターゲットに利用されて終わりです。渚君、もし先生に毒を盛るならどうしますか?」





「・・・うーん。毒を先生の好きなジュースで割って特製ジュースって渡す・・・とかかな」




「そう。人をだますには相手の気持ちを知り言葉に工夫が必要になる。即ち、上手に毒を盛るには国語力が必要です」



 そう言い殺せんせーは、液化したときに脱げた服の所に向かい中に入ると元戻った。




「君の理科の才能は将来皆の役に立ちます。それをわかりやすく伝えるためには、毒を渡す国語力も鍛えてください」




「は、はい!」




そう言う奥田さんは何処か納得してスッキリとした表情だった。まぁ俺にはどうでも良いけど納得出来たなら良いんじゃねーの?




「アッハハ。やっぱりみんな。暗殺以前の問題だね」




確かに癪な事だがカルマの言う通りだ。どんな状況でも殺せんせーはそれを全て利用して教育に繋げてしまう。しかも本人の思い描く通りに事が運ぶ…恐らくビッチの件もこの学校のシステムも殺せんせーの理想の教育の下地にすぎないのだろう




「やれやれだぜ」



今日の俺は目の前にいるターゲットの怪物振りを再確認した。正直な所全く殺せる気がしない…だが、不思議と殺る気に満ちてくる俺はそんな不思議な感覚を感じていた。












 そして昼休み。E組の一部の生徒を除き磯貝達は本校舎で行われる全校集会に参加する為に1キロもある山道を移動していた。




「急げ。遅れたらまたどんな嫌がらせをされるかわからないぞ」



「前は本校舎の花壇を掃除だったっけ?」



「あれはきつかった〜。花壇が広すぎるんだよ」



「お前はほとんどサボってただろ!」



「そーだっけ?」



「あーもうっ!何で私たちだけこんな思いしなきゃいけないのよぉぉぉおおお!」




そんな岡野の叫び声が山道に響き渡る。だが、岡野がそう思うのも無理は無かった。
この険しい山道を下りなおかつ午後の集会に間に合わせる為には昼休みを返上しなければ時間的に間に合わないのだ。






もちろん丈一郎も集会に参加する為に本校舎に向かう山道
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