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奇妙な暗殺教室
毒と最短距離の時間
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つ本校舎の体育館に着いた。そして俺と倉橋は列に集合していた渚達の列に入っていき、5分後、無事に全校集会が始まり今は長ったらしいバケ頭の校長の話になっていた。




「要するに君たちは全国から選りすぐられたエリートです。この校長が保証します。が、油断しているとどうしようもない誰かさんたちみたいになっちゃいますよ?」




嫌味全開の校長のお話にあからさまに見下した笑い声が響渡り普段の丈一郎ならプッツンしてしまう様な事態なのだが丈一郎はというと




「Zzz……野郎……マナリア海溝に沈めて……やる……Zzz」




終始、1ミリよ目を閉じず全く姿勢を崩さずに物騒な寝言を零しながら爆睡していた










そして丈一郎が眠っていた間に若干のパプニングがあったらしいが無事集会は終了した。





「ふぁ……寝た寝た」



俺は眠っていたから知らないが……集会中は中村と倉橋がデコったナイフケース見せあいっこしたり、ビッチが乱入してきたり、留守番を言い渡された筈の殺せんせーが手書きのコピーを渡してきたりと一波乱あり烏間先生の頭を悩ませたらしい。ドンマイ烏間先生。




「やれやれ…少し怠いが校舎に戻らねーと……ん?」



ふと、目についた自販機を見ると渚が本校舎の知らない生徒達に絡まれていた。




「殺そうとしたことなんてないくせに」




この渚の一言は丈一郎の背後に悪寒が走らせた。まるで蛇に睨まれたカエルの様なそんな感覚。そしてそれは丈一郎が不幸体質により何度も経験しているものだった。




「殺気だな……でも俺がいつも肌で感じる殺気よりも静かで鋭い……まるで研ぎ澄まされたナイフといったところか」






しかも殺気を向けられたいかにもモブキャラといった残念な奴らがビビってその場に唖然と立ち尽くし殺気を放った一人の生徒を見ていた。




「潮田渚か……末恐ろしいな」




そう言い俺は本校舎から立ち去った。ただ、俺は思い知るる事になる。そして今思えば今渚が見せた才能の片鱗がこれからの暗殺教室に大きな変革をもたらす事をこの時から何となく感じ取っていた。





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