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奇妙な暗殺教室
毒と最短距離の時間
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今日の午前中最後の授業は化学。内容はお菓子の着色料を取り出す実験。因みにそのお菓子は自分達の実費で用意したものだ。




何?殺せんせーが用意しないのかって?給料日前の奴が用意するわけねーだろ。どちらかといえば奴は俺たちからお菓子を調達する側だしな




「はい、お菓子の着色料を取り出す実験はこれで終了。余ったお菓子は先生が回収しておきます」




 殺せんせーは案の定俺達が買ったお菓子を懐にしまった。まぁ俺はうまい棒しか買ってないから痛くもかゆくもないが、生徒からお菓子をたかるなよ……



当然その行為に俺たちは納得できる訳がなくクラスからブーイングが飛ぶ。



「それ、俺達が買ったお菓子だぞ!」



「給料日前だから授業でおやつを調達してやがる・・・」



「地球を滅ぼす超生物が何で給料で暮らしてんのよ・・・」




「やれやれだぜ」




 俺たちは殺せんせーの器の小ささに呆れいると1人の生徒が殺せんせーの所に行く。




 あれは確か……いつも放課後理科室に篭って何かしている奥田さん……だったかな?




「あ・・・あの、先生」



「どうかしましたか?奥田さん」




 殺せんせーが尋ねると奥田さんはあるものを前に出す。




「あの・・・!毒です。飲んでください!」




彼女の暗殺はまさに、どストレートな暗殺だった。確かにここ数日E組で過ごしてみた俺の彼女の印象は好きな事や得意分野に関してはとことん向き合うタイプだが、その他の事はペケという印象だったが、正直ここまで酷いとは思わなかった。



「ダメ・・・ですか?」



「奥田さん・・・。また正直な暗殺ですねぇ」




全くだ…そこら辺はもうちょっと努力するべき所だ。




「私、みんなみたいに不意打ちとかうまくできなくて……でも!化学なら得意なんで真心込めて造ったんです」




毒に限らず、殺す為に作る物に真心をこめて造るものなのかは甚だ疑問だが、ここは興味深い物が見れそうなのでここは見守る事にしよう。



「お、奥田。流石にそれを渡して飲むバカは流石に・・・」




「それはそれは。では、いただきます」




「「「「飲むのかよ!」」」」



一糸乱れぬツッコミ…何故だろう殺せんせーのお陰で暗殺の技術よりもツッコミのスキルの方が上達が早いなと感じる。




「こ、これは・・・」



 殺せんせーの様子が苦しみ始めた。まさか毒が効くのか?毒並みに体に悪そうなプラスチックとか平気で食ってるのに


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