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仮面ライダー真・智代アフター外伝
最終話「マスクドライダー」
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な予感を抱いた智代は、階段を駆け下りて、その銃声が聞こえる方角へと走り出す。

「鬼守……どこだ!?」
地下室の通路を超えて、地下の駐車場へとたどり着いた。鬼守を護衛する武装兵は次々に明也の腕力によって倒されていき、徐々にその戦力を失っていく。
「う、撃て! 撃ちまくれ!? 殺すんだぁ!!」
鬼守は必死になって残った武装兵らに命じるが、それもつかのま、一瞬のうちに生き残った最後の武装兵たちを瞬く間に明也は倒した。
「く、来るな……!」
「無駄だ。すでにお前の負けだ!」
「お、俺を殺したらお前は元の体に戻れなくなるぞ!?」
「なに……?」
明也の顔が引きつった。
「私の言う通りに従えば、お前を元の人間の姿へ戻すことができるんだぞ!?」
「……」
しかし、彼は黙って、鬼守の話を聞いた。
「ど、どうだ! お前は素晴らしい傑作だ。お前のような優秀な成功例を失うのは惜しいが、私も命は欲しい。そこでだ……今ならお前を元の人間の体へ戻すことが……」
「そうやって……」
「……?」
「……そうやって、春原もだましたのか?」
「なっ……!?」
見破られていた。しかし、明也としてはお見通しだった。態度と表情からしてボラをはいているように思えたのだ。
「お前は……人の心がわからないのか?」
「こ、心だと……?」
両手を握りしめる明也は、訴えるように鬼守へ叫んだ。
「そうやって……人の弱みに付け込んで、その人からすべてを奪って、楽しいのか!?」
「な、なにを言って……」
「春原は……あいつは、最後まで家族の元へ帰りたかっただろうさ……」
「し、しかし……彼は私たちのとの契約で同意の元、サインをしたのだよ!?」
「だからといって……そうやって関係のない人たちも巻き込んで殺すのはいいのか!?」
「うぅ……!」
「俺はお前を絶対に許さん……だが、お前に改心の意が残っているのなら、今から自首して罪を償え! そうすれば殺しはしない」
「……わ、わかった! し、従う……従うから助けてくれ!?」
「なら、今から償いに行け。誤魔化そうとも、お前の匂いは覚えた。テレビにお前の名が乗らないのなら、必ずお前を探しあてて、その時は……!」
「ひぃ……!!」
怯える鬼守を背に、明也はもと来た道を歩いて行った……
しかし、そこへ……
「と、明也!?」
「智代……!?」
息を荒げてこちらへ駆け寄ってくる智代の姿が見えた。
「……ッ!!」
そのすきを見たのか、鬼守はアサルトライフルを二人の間へ構えた。
「明也! 危ない!?」
「!?」
さすがの明也も、智代が現れたことに我を忘れ、背後の殺気に気づいていなかった。
そのまま、明也の胸へ飛び込むはずであった智代は彼から鬼守のもつライフルの銃口へと視点を変え、明也の背後へ立って鬼守に
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