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ドラゴンクエストビルダーズ:アレフガルドを復活させられてます(新リュカ伝)
第1章:メルキド編
27:言葉は時に重荷になる。
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竜王に寝返ったよ。
偉そうな態度をしてっから、勇者さんだって嫌になるんだ。


『彼女と何時までも、こうして一緒に居たい。こんな僕の気持ちも魔物達に踏みにじられる日が来るのでしょうか?』
今度は若い男が女性(多分恋人)の側で(記憶の持ち主)に向かって嘆いている。

『あぁ!でもきっと、あなたなら竜王を倒してくれる! 僕はそう信じています!』
信じるのは勝手だが、面倒事を押し付けてるだけにしか見えないぞ。
お前が竜王を倒せと言いたいね。

『彼と一緒に居ると、世界が闇に覆われるなんて嫌な事も忘れられるわ』
今度は隣の彼女が話しかけてくる。
楽観的な女だ……まぁ絶望的な人間より良いか。

『でもそれは嘘……世界が滅べば、私達の愛も終わってしまうって彼が言うんです。だけど……きっとあなたなら何とかしてくれる。だってあなたは伝説の勇者の子孫ですもの!』
ふざけんなよ……勇者の子孫ってのは、子孫ってだけで、勇者じゃねーっての!


またもや場面が切り替わり、若い男が(記憶の持ち主)に話しかけてくる。
『闇の竜、翼を広げる時……ロトの血を引く者来たりて闇を照らす光とならん。……これ、僕の祖父の口癖なんです! おお神よ! 古の言い伝えの勇者となり得し者****に光あれ!』

何奴も此奴も……自分が危険な事をしないからって、気楽に希望を託してくれる!
“自分も一緒に旅立ちます!”とか言う奴は居ないのかね?
楽して平和を満喫しようって気が、ヒシヒシと伝わってきて気分が悪い!

大体……俺は使命とか運命とか言われるのが嫌いなんだよね。
色恋事で“運命の出会い”とかはロマンティックで許せるけど、世界の平和に関わる事で“使命だから”とか“運命でしょ!”とか言われて、こちらの自由意思を無視されるのがムカつく!

あぁ……だから前任者(ロトの勇者)は竜王に寝返っちゃたのかな?
でも、最後の最後で寝返るのも問題あるよね。
その所為で俺が苦労してる。

でも元を正せば、何でも勇者の子孫に押し付けた人々の所為じゃね?
俺が苦労してるのも、アレフガルドの人々が気楽に使命を押し付けちゃったからじゃね?
……あれ? この世界を復活させてやる必要があるのか?

リュカSIDE END



第1章:メルキド編完




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