ガンダムW
1597話
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士官で、それも本来なら軍医なのが何故かシャドウミラーと連合軍の調整役のような事をされてるんだから、秘密がない筈もない。
「ほら、アクセル。あまりサリィを苛めないの。私にデュオを苛めるなとか言ってるのに、自分はサリィを苛めてどうするのよ?」
豆と野菜と豚肉が入っているスープを飲みながら、凛が注意してくる。
……もっとも、凛の目には悪戯っぽい光が浮かんでおり、どちらかと言えば面白がっていそうだが。
「苛めといぢめ。似てるようで違うぞ?」
「どこがよ?」
「だから、発音がだな」
そんな風に喋っている間に、サリィの緊張も次第に収まっていく。
周囲の軍人達から嫉妬の視線を向けられながら、俺達は楽しい夜を過ごすのだった。
「えっと、あそこの島でいいの? 本当に?」
「ええ。サリィも昨日聞いてたでしょ? デュオが言ってたのは間違いじゃないわ」
「でも、あんな島だとこのMS輸送機が着地するような場所が……連合軍が前に使ってた基地なんて、本当にあるのかしら?」
「あるだろ。何気に連合軍の放棄した基地ってのは、少なくないぞ?」
連合軍に合流する前に俺達が暫く逗留した元連合軍の基地……マフィアによって用意された一時の住居を思い出しながら、そう告げる。
「……分かりました。じゃあ、パイロットに着陸するように言ってきます」
そう告げ、客室を出て行くサリィ。
「ハワード辺りからの情報だと思うか?」
「どうかしらね。元々ガンダムはOZを相手に派手に暴れてたんだから、このくらいの場所は幾つか知っててもおかしくないとは思うけど」
俺の言葉に、凛が小さく肩を竦めて言葉を返す。
だが、デュオは……正確には5人のガンダムのパイロット全員に言える事だが、地球の情報というのは結構限られていた筈だ。
コロニー間の連絡も出来ないようになっていたのを考えれば、地球の情報も……いや、寧ろ地球だからこそある程度の情報を入手出来たのか?
そんな風に考えている間に、次第にMS輸送機は高度を下げていく。
地上に見える連合軍の元基地へと向かっての降下だった。
「どうやら、先方はまだ来ていないみたいね」
滑走路を見ながら呟く凛。
だが、相手はデスサイズ。隠密性に特化したガンダムだ。
実は既にこの基地にいて、ステルスを使っているという可能性は十分にあるだろう。
いや、そこまでいかなくても隠れている可能性の方が高いか。
そもそもの話、デュオがそこまでシャドウミラーを信用しているのかというのがある。
勿論OZと比べれば間違いなく信用されているのだろうが、それでも連合軍に協力しているという意味では完全な信用というのは難しいだろう。
「ま、もう来ているとしても、どこかに隠
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