第44話 鬼の一行、海鳴へ向かう
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それは1週間前の事だった……
「失礼しま〜す!小萌先生。いますか〜?」
「上条ちゃ〜ん!こっちですよ〜」
数分前まで補習授業を終わらせ、帰りの途中に買い物に行こうとした上条に彼の担任教師である月詠小萌に呼び出された為、職員室まで行き担任からの第一声が…
「上条ちゃん、突然ですが1週間後に海鳴市に行ってもらいまーす!」
・・・・・・・・・・・・・・・・ハァッ!?
何の前触れもなく突然の異動宣言に上条は素っ頓狂に叫んでしまった。
「ちょっ…!先生、それどういう事ですか!?行き成り“行け”なんて……っ!!」
「まぁ、分かりやすく言えば一時的な“出張”みたいな扱いですね」
「“出張”?」
「そうなのです。先日、先生のお友達からお電話があったんですよ。『上条当麻君と是非会ってお話ししたい』と連絡があったんですよ」
「先生………その“お友達”って……」
「“風鳴弦十郎”という先生の大学時代のお友達です。元々は公安を務めていたのですが、今は確かある特殊部隊の司令官を任されてると、お酒の席で喋っていたのです」
「そんな人が何で……つか、酒の席で何サラッとトンでもない事暴露してんですかその人?」
「何でも国家機密の案件だそうで是非上条ちゃんの力を借りたいそうなのです」
「小萌先生ーーッ!俺の話を無視しないでくださーい!!明らかに死亡フラグ満載のセリフで上条さんの心と命がメルトダウン寸前なんですけどおおおおおおおおッ!?」
上条の叫びを無視して小萌は自分の机の引き出しから色々な資料が入っている様なA4サイズの封筒を取りだし、上条に渡した。
「ハイ上条ちゃん。これは海鳴市に必要な手続きと政府……と言うより弦十郎から預かった書類が入っているのでくれぐれも無くさないようにですよ〜」
「それは確定ですか!?俺が一人で海鳴市に行くのは確定なんですか!?」
ここまで用意されてもはや涙が流れる寸前になってきた上条に小萌は言い放った
「上条ちゃん、海鳴に行くのは上条ちゃん一人じゃないですよ」
「え……?」
同時刻、土方の部屋
「……で、一体何の用だ土御門?テメェの補修はとっくに済んだハズだが?」
「ニャーそんな怖い顔カンベンして下さい土方先生。ちょっとお話があっただけだぜい」
「?なんだ?話って……」
等とふざけた態度で土方に食えない態度を崩さない金髪の学生…土御門は直
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