第3章:再会、繋がる絆
第86話「負の感情の世界」
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え。“浄化神域”展開!」
さらに、優輝が神力を開放する事で、“負の感情”の効果を打ち消す。
これにより、再び“負の感情”に呑まれる事がなくなった。
「突入!」
「「っ!」」
そして、未だ塞がっていない穴へ、今度こそ優輝達は突入した。
「っ、はぁっ、はぁっ、はぁっ...!」
一方、奏達はと言うと、一時的にリニスと同じように“負の感情”に呑まれかけていたが、優輝の術によって解放されていた。
「....全員、無事?」
「っ....ダメだ!あたしら以外碌に耐えれていない!」
「....。」
しかし、普段は経験しない精神攻撃だったため、多数が戦闘不能に陥った。
まだ戦闘が可能なのは、歴戦の騎士であるヴィータとシグナム。
大人であり、精神が成熟している優香と光輝。経験が豊富なクロノ。
そして、奏の六人だけだった。
「...優香さんと光輝さんで皆の介護。クロノは引き続き弾幕の相殺。私は砲撃の担当をするわ。...ヴィータとシグナムは遊撃。できれば触手を防いでほしいけど、タイミングを見てフォローもしてほしい。」
「「「「「了解!」」」」」
苦虫を噛み潰すような思いでありながらも、奏は指示を飛ばす。
幸い、今は攻撃が一切止んでいたため、隙を突かれる事はなかった。
「(...優輝さんが中に入ったから、アレの防衛機能は優輝さん達に集中しているはず。...たった一度の精神攻撃でこちらの布陣が瓦解した今、迂闊には手を出せない...。)」
優輝達に攻撃が集中しているというならば、こちらで意識を逸らして援護した奏であったが、先程の精神攻撃のせいでそれができずに歯噛みする。
「優輝さん、どうか、無事に...。そして、司さんを...。」
奏は生前、一部だけとはいえ優輝から聖司の事を聞かされている。
また、最後のジュエルシード回収時にも話を聞いていたため、“無事に司を助けて戻ってきてほしい”と、強く願った。
「っ....!」
「はぁっ!」
「くっ....!」
瘴気の壁の内側に突入した優輝達だが、思いの外苦戦していた。
瘴気の防衛機能が、優輝達に集中しているのだ。
例え攻撃は防げても、次から次へと攻撃が飛んでくるため、キリがなかった。
「っ、はっ!」
―――“扇技・護法障壁-真髄-”
「これはきついね...!」
「どう打開しましょうか...。」
咄嗟に優輝が障壁を張り、一時的に攻撃を防ぐ。
「神降しもいつ切れるかわからない。元々一点突破のつもりだから、このまま突貫する。」
「...それしかないね。」
「覚悟を決めましょう。」
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