ターン65 鉄砲水と大蛇の深淵
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(伏せ)
スノウ LP1500 手札:1
モンスター:邪神官チラム・サバク(攻・アンガー)
邪神官チラム・サバク(守)
魔法・罠:レプティレス・アンガー(チルム)
場:暗黒界の門
「僕のターン!」
すでに、次にとるべき手はわかっていた。あとは、このドローでモンスターが引けさえすれば……よし!
「サイレント・アングラーを召喚してトラップ発動、グレイドル・スプリット!」
自分の場に他の水属性が存在すれば手札から特殊召喚できる魚族、サイレント・アングラー。だけど今回重要なのはその効果じゃなくて、このカードが通常召喚できるレベル4のモンスターだということだ。
サイレント・アングラー 攻800→1300
スプリットが発動五足装備されたことで、アングラーの攻撃力は500ポイントアップする。でも問題はそこではない。どの道このカードでは、チルム・サバクを倒すことは不可能だ。
「そしてスプリットの効果を発動。このカードを墓地に送り装備モンスターを破壊し、デッキから2種類までのグレイドルを1体ずつリクルートする!来い、イーグル!コブラ!」
グレイドル・イーグル 攻1500
グレイドル・コブラ 攻1000
「そのまま2体で守備表示のチラム・サバクに攻撃、再生能力も関係ない!」
「フン……」
グレイドル・イーグル 攻1500→邪神官チラム・サバク 守0(破壊)
イーグルの突撃を受けて倒されたチラム・サバクが、再びその傷を治して立ち上がる。その頭を、コブラの牙が再び薙いだ。
グレイドル・コブラ 攻1000→邪神官チラム・サバク 守0(破壊)
「メイン2。僕のフィールドの水属性、イーグルをリリースすることでシャークラーケンは特殊召喚できる。そしてこのターンのエンドフェイズ、スプリットの効果で呼び出したコブラは自壊。だけどトラップの効果で破壊されたコブラはアリゲーターと同じく相手モンスターに寄生し、その動きを操る!」
シャークラーケン 攻2400
2体のグレイドルの姿がでろでろに溶けていく。後に残った銀色の水たまりがスルスルと動き、仮面をかぶったほうのチラム・サバクの体に足元の蛇から浸透していく。
「ターンエンド。さあどんなもんだ、ってね」
強がってはみせたが、どうも久々すぎてデッキの回りが心なしかぎこちない気がする。早く勝負勘を取り戻さないと、この世界では文字通りの命取りだ。デッキのカードはそれぞれ頑張ってくれているのだから、これは僕の問題だろう。それとも、ついさっきやっておいた「仕掛け」がまだうまくいっていないのだろうか。
「また、コントロール奪取ですか。本当に下品この上ない……!ワタクシのターン!魔法カード、悪夢再びを発動!
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