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おぢばにおかえり
第三十八話 夏になってその十五

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「小柄だけれど」
「その人も小柄なのね」
「ちっちそっくりっていうと」
「そう、その人もね」 
 あんまりにも小柄小柄と言われてむっとなって言い返しました。
「一五〇位でね」
「殆ど同じ位じゃない」
「ちっちも身長一五〇位だし」
「本当にそっくりみたいね、その人」
「ちっちと」
「そうなの」
 実際にとです、私はまたこう答えました。
「子供の頃からずっとね」
「ううん、何かね」
「それも凄いわね」
「というかちっちのそっくりさんね」
「どんな感じかね」
「お会いして確かめたいわね」
 何か皆好き勝手なことを言います。
「どんな人か」
「何処までそっくりか」
「写真とかあったらね」
「観てみたいわね」
「写真なら」
 言われてみればです、それは持っていました。丁度携帯電話に私と二人で映っている画像があったので皆に見せました。
 するとです、皆は私達の画像を見て一瞬動きを止めて目を瞬かせてからそのうえで私に言ってきました。
「どっちがどっちなの?」
「ええと、どっちがちっち?」
「どちらが親戚の人なの?」
「私右よ」
 こう答えました。
「ぱっと見だと」
「ちっち本人もって」
「それってかなりじゃない」
「確かに見分けつかないし」
「どっちがちっちか」
「こっちよ」
 私は左の方を指さしました。
「こっちが私なの」
「ああ、服違うわね」
「ちっちは黒でね」
「右の人は青で」
「そこでわかるわね」
「この時私実家にいてね」 
 その教会のです。
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