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Dies irae~Apocalypsis serpens~(旧:影は黄金の腹心で水銀の親友)
第六話 宣戦布告 好きなケーキはリンツァートルテ
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を掛けられ驚き転んでしまう。

「どうしたんだい人形、まさか気付いてなかったのかい?これからラインハルト殿に立ち向かうのに、それで本当に大丈夫なのかい?」

「お前が何でここにいるんだよ!?」

「さっきからいたんだけど…まあ、僕の肩書きはラインハルト殿の腹心だ。ゆえに彼が顕現しているのならお傍にいるのが当然だろう」

「いや、当然だろう、とか言われても……」

蓮は現在の自分の状況にうんざりしながら尋ねる。

「それじゃあ、ラインハルトがいなくなったのにまだいるのは如何してだ?」

「ラインハルト殿が言ってただろう。客人を持てなしてやれと、僕はお前のことが嫌いだけどラインハルト殿が認めたんだ。それ相応の扱いはするさ」

「む〜レーンー、さっきからその人と話してばっかいないでよ」

頬を膨らませながらそんなことを言う。連は突然のマリィの変わりように驚き、アルフレートは慈しむ様にマリィを見る。

「ごめんね、マリィちゃん。後で紅茶とケーキを出してあげるから今は我慢して、ね」

「おい、そんなんでマリィが「うん、分かった」ってマリィ!?」

「見たか、これが信頼関係の差だ」

胸を張るアルフレートにガクリと膝をつく蓮。そんな様子を疑問符を浮かべながらも眺めるマリィは連が落ち込んでいるので励ます。

「大丈夫だよ。レンの分のケーキも残しておくから」

「いや、そういうことじゃないんだマリィ……」

色々と先行きが不安になる蓮であった。
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