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天才少女の月旅行
策謀姫と背徳騎士
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ょう。そしてそれらを守る程度の器は見せますよ」

佐々野がこんなことを言っているバーサーカーを見たら明日は槍どころかミサイルが降ってくるんじゃないかと心配するほどの譲歩を見せてはいるが臙条としてはあまり安心できない

「いや、別にいいよ、それよりそっちから俺に聞きたいことがあるなら今のうちに聞いとくぜ」

「別にあなたのことに対して聞きたいことは……そうですね、では私のマスターである佐々野理乃とはどういう人物ですか?」

人間を遥かに超えた魔力を持つ少女 若干物覚えが悪いというか昔のことになると急に曖昧になる自分のマスターについてあまりバーサーカーは詳しくない

「それは本人に聞いた方が良いと思うけどそうだな、天才だな」

「そんなことはわかっています、もっとこう具体的に何かないですか?」

「そうは言われてもな、どこ生まれとかは知らないがまぁ、人種は見ての通り日本人だな。始めはホムンクルスか半人半妖だとか言われていたが……とにかく急に天才として世間に現れたんだよ、西欧財閥の中でもレベルの高い研究所に所属していてそこで開発されたコードキャストは生活の中やテロリスト制圧にも活躍しているらしい、その時から見た目がまるで変わらないな今は成人してるはずだがそうは見えない」

「うーん、颯爽と現れた天才少女ってわけですか、それじゃあ今はどうしてあのような状態に?」

「詳しくは知らないけど実験で失敗したらしい、一体どんな実験をしたら魔術回路がボロボロになるんだか………結構当時話題になったよ、それ以降は表舞台に出ることもなく数年後の現在ムーンセルに姿を現した」

実験に失敗してから今に至るまでは何をしてたかは知らないと臙条が言うとバーサーカーは一応は満足したようだ

「ふむ、大まかな経歴はつかめました。さてあなたに予定がないなら私に付き合ってもらいましょう」

「別にいいけど一体サーヴァントが何をするんだ?」


臙条の質問に対してバーサーカーはさも当然のようにこう答える

「暇なときにすることなんて1つでしょう?図書室で時間を潰すんですよ」





























そして現在

「そろそろです」

香水を使用すると下りの階段を背にして佐々野は臙条の手を握る

「そういえば俺は何をすればいいんですか?」

マイルームから姿を消していたので図書室で発見された待機組の臙条とバーサーカーは詳しい話を聞いていない
強いて聞いていることならバーサーカーは臙条を守れというシンプルな物だ


「…………」

佐々野はニコリと笑うと臙条の手を自分の方に引っ張っり後ろへ跳躍した

「えっ?」

「キャー
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