天才少女の月旅行
策謀姫と背徳騎士
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階段の踊り場で見つめ合う1組の男女
青空から降り注ぐ太陽の光が窓から差して2人を照らしていた
男の方は茶色の制服を着た学生のように見える
女の方は背が低く白衣を着ている
何も知らない一般人がこの光景を見たら養護教諭と男子生徒の禁断の愛と思うかもしれないシチュエーション
実際のところは…………
「本当にやるんですか」
口を開いた男の表情は崖っぷちに追い詰められた昼ドラの犯人のようになっている
「まぁ、楽に誰かのお近づきになるには昔ながらの手段が一番ですよ」
男と比べて随分と陽気な女はにやにやと笑いながらそんなことを言う
しばらくして男の背後から2人以外の声が聞こえる
「言っておきますがキャスター、私のお姫様に少しでも変なことをしてみなさいあなたのマスターを消し飛ばしますよ」
それに対して次は女の後ろから声が返ってきた
「そんなことしません!私はあくまでお二人とは協力関係……仲間として対応しますよ?」
2つの声に対して白衣の女は苦笑する
「バーサーカー……ちゃんと臙条さんを守るのよ。無いとは思うけど遠坂時臣ならアリーナと決戦場以外での戦闘を可能にする類いの違法呪文を持ってきている可能性があるからね。キャスターさんは私の掩護をお願いします。」
どうしてこうなったのかというと
「遠坂時臣の感知を受けない自白剤ですか……キャスターなら簡単に作れると思います……が飲ませないといけませんよ?」
「ありがとうございます」
臙条を食堂で発見して臙条に依頼したらあっさりと快諾してくれた
変わらず目は怪しく輝いているがある程度の理性はあるようだ…今は
「ここではあれですしどこかの空き教室に行きましょう」
無人の教室には机と椅子がずらりと並んでいる
予選の時に生徒の役割だった人はここで授業を受けていたのだろう
学校に学生として存在することは現実にしろ予選の時にしろ私には結局なかったわけだ
見た目的にはまだ若いしいけるし…………いや、そんなことより
「キャスター……メディア出てきてくれ」
臙条の声に応えて1騎のサーヴァントが姿を現す
やはり臙条のサーヴァントは裏切りの魔女メディア
だがその姿は魔女というより魔法少女のように幼い
女神ヘカテーに魔術を学んでいる時代
アフロディネの呪いを受けイアソンに出会う前の姿のようだ
だが油断はできないな
「あなたが私の姿を見るのはこれが初めてですね、初めまして私はキャスタークラスのサーヴァント
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