暁 〜小説投稿サイト〜
マクロスフロンティア【YATAGARASU of the learning wing】
遭遇
[1/6]
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
『翼!シェリルのライブチケット取れたってホント!?』
「だからそう言っただろ?二人分取れたって。」
電話の相手、
美星
(
みほし
)
奏
(
かなで
)
に答える。
『だってトンでもないプレミア付いてるじゃない!それを二人分もどうやって……』
「いや、正確には三人分だな。どっかの会社の重役からポーカーの賭け金代わりに毟りとってきた。」
『うわぁ……翼って賭け事に関しては鬼のように強いもんね?……あれ?残りの一枚は?』
「ああ、オズマしょ……別の部隊の隊長の妹さんがシェリルの大ファンでさ。チケット頼まれてたんだよ元々。」
『ああ、成る程。それで賭けポーカー見逃して貰えたのね?』
「そーゆー事。んで、行くか?」
『勿論!』
「じゃ、あした午後2時に天空門前の広場でな。」
『分かった。ありがとう!愛してる!!』
「っ!?」
最後に、どえらいこと言われたが何か反応する前に通話が切れた。
「……ったく、電話越しに大声でそんなこと言ったら……」
「よう、烏羽!相変わらず仲いいな!」
「ヒューヒュー!流石、彼女がアイドルだと違うねぇ!!」
「このヤロー!!俺にもアイドルの娘紹介しろ!!」
「……こうなるじゃんかよ。」
基本気の良い……というかまあ癖のある連中の集まるS.M.S。そこの酒保。そこでこんな会話をしたのだからこうなる。
「よ、翼。随分と楽しそうなこと話してんじゃんか。」
「げ、姐さん……。」
声を掛けてきたのはアリーナ・ブリリアント少佐。親を亡くし、単身フロンティアに来た俺の身元引き受け人であり、同時に俺の所属するレイヴン小隊の隊長でもある。因みに姐さんとよんでるのはどう見たってヤバいオネーサンにしか見えないからだ。
その姐さんが、怖いくらいのニヤニヤ笑いを浮かべて近づいてくる。ヤバイ!?あれは何か厄介を持ち込んでくる前兆だ!!
「なあ翼?」
「すみません急用を思い出しましたので失礼します。」
一息に言い切ってから立ち去ろうとする。が、肩を掴まれて引き戻される。うげ、なんつー馬鹿力だ!?
「まだ何も言ってねーぞ?」
「……その顔は言ってるも同然です。」
この人の厄介は大抵洒落にならない。始末書の代筆に始まり、飲み屋のツケ、報告書の作製、お使い(入手困難なものばかり)、果てはチンピラ相手の喧嘩までさせられた。
「今回“は”そんな面倒でもねーから!聞いてみるだけ、な?」
「………分かりましたよ。はぁ……」
聞いたら逃げられない、それを分かってて言ってるんだからこの人は………
「んで、今度は何やらかした、もしくはやらかすんです?」
「やらかす事が前提か!?」
「否定できます?」
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ