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真剣で私に恋しなさい!S〜それでも世界は回ってる〜
9部分:第七話 思いを胸に
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で欲しい」

「ね、代わりを捕まえてくりゃいいじゃん。リセットボタン押したノリでさ」


殺した……?コイツ達、川の生き物殺したのか?情を移させて、しかもゲーム感覚で……!?
その言葉を聞いたとき、俺の足はその女子達の方に向いていた。


「それにさ、どうせ「おい」あ、天城君おは……!?」


その3人は俺の方を向くなり、蛇に睨まれた蛙のように固まった。今の俺の顔がどうなってるかはわからない、けど、そんなのはどうでもいい。


「今の話、全部聞かせろ。嘘偽りなく、全部だ。嘘でも言ってみろ?明日の朝刊にお前らの記事が載るぞ」





大和side


「ごめんね……ごめんね……」


京は1人、魚達の墓を作っていた。その姿が痛々しくて、見ていられない。そこへいじめっ子の男子グループが来た。


「あ〜あ、椎名のせいで魚死んだぞ」

「ちがう……ヒーターが壊されてて……」

「それもお前のせいだろ!いいから死ねよ!」

「そうだ!魚が可哀相なら死ね!」


その後は、全員の『死ねコール』が続く。


『結局お前は!自分の手は汚す覚悟もない癖に!自分だけ安全圏で見てるだけの臆病者だろうが!!』

「うぅぅ……あぁぁ……ひぃぃっ……」

「よっしゃ!泣いた!イェーイ!」

「ジャッジ直江!誰が泣かせた!?ジャッジを頼む」

「……俺だよ」

「ちょっ、何言ってんの美味しいトコ取るな!」

「俺だよ……気付いてたのに……」

『苛められる方も悪い?ふざけんな!!テメェはそれで自分を正当化して、イジメられたくないからって京を放置した加害者だろうが!!』

「見て見ぬ振りして…ニヒル気取って…我が身可愛さに……っ、こんな状況になるまで……俺は……!!」


俺は地面を蹴って京の前に出た。


「もういいだろ、やりすぎだ。椎名ほんとに自殺しちゃうぞ」

「いいじゃん、別に?武勇伝にできるし」

「なんだよ直江?お前、椎名菌の味方かよ?」

「インバイの娘をかばうのか?」

「親は関係ないし。とにかく、やり過ぎなんだって。な?」

「……コイツも椎名菌にやられたんだ!」

「なに?」

「帰ってクラスのみんなに言いふらずぞ!直江も椎名菌にやられたって!」

「やっぱりだ!天城の奴とつるんでるからコイツにも椎名菌が……!」


ドカッ!


俺は問答無用でそいつを殴りつけた。


「お前……今なんて言った?」


腕をひねり上げる。いつも姉さんにやられてるから、仕掛けるのも慣れたものだ。


「兄さんがなんだって?ああ!?」


そこから俺は、5人に喧嘩を仕掛けた。





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